今日のテーマ「天国と地獄」
貴方は天国と地獄って聞くと何を思い浮かべますか?
大抵の方は死んでからの話だからあまり考えたことなどないとお答えになるかと思います。
ですが本当に天国と地獄とは死んだ時のみにしか感じないのでしょうか?
答えは否、だと思います。
学生さんであれば学校という名の檻の中で色々な事を学び、人間関係を形成していきます。
その中で立場の弱い人間は虐められ、死にたくなるような思いを抱えて生きてる子もいます。
社会人であれば頭ごなしに説教をする上司、気に入らないからと言ってクレームばかり出してくるお客様。
いつも文句ばかり、仕事を押し付けてくる御局様やベテランさん。
深夜までサービス残業を言い渡される職場。
そんな場に長く居れば生きる希望を失いただ仕事と睡眠だけをこなす屍となります。
死にたいと思うほど思い詰める学生さん、社会人にとって地獄は死んだ後の話ではなく現在進行形でもあります。
天国だとすれば好きなものや好きな人を楽しそうに推し、人生の一時でも幸せと感じる瞬間がある。
果たして自分が死んだ後、天国に行くのか地獄に行くのか分かる者は誰も居ない。
だが苦しい事から逃れたくて自分を殺しても救いがあるとは限らないことを私達は覚悟していないといけないのかもしれない。
今日のテーマ「いつまでも降り止まない、雨」
天気予報では晴れ。もしくは天気雨が降るかもしれないと言っていた日に私は失恋し振られた。
理由はよくある彼氏の浮気。
課題を提出するのに忙しくてしばらく会えないと言っていた彼氏に差し入れをしたくて家に行くと玄関に知らない女の靴があって聞こえてきた彼氏が私の愚痴を言っているのを聞いたから。
「今付き合ってる女、優しいし連れ歩いても恥ずかしくない容姿してるけど恥ずかしいからってずっとキス以上の関係にはならないんだよなー。本当につまんねぇー女」
いつも優しかった彼の本音を聴いて、私はその場にいる事が出来なかった。
自分は彼のことなんて何一つ理解していなかった、彼を知ろうとしなかった。
それがこの結果を生んだのだと自分に言い聞かせる。
早く彼から離れたくてずっと全力で走っていると大粒の雨が降ってきた。
あんな奴の為になんか泣きたくない。
人前で泣くなんてみっともないからしたくない。
でも…今だけは雨が隠してくれる。
だからどうかお願い。
今だけはこの痛みが消えるまで雨が止みませんように。
雨に濡れている私に気付きませんように。
雨が上がったらいつもの私に戻るから。
テーマ「逃れられない呪縛」
小学生の頃に同じクラスだった男の子から「お前なんて居ても居なくても変わらない」と言われたことがずっと忘れられないでいる。
イジメのターゲットにされていた私は毎日学校に行きたくないと毎日思っていたが行かないで怒られるのも面倒で頑張って行っていた。
それは中学まで続き、高校になってからはピタリと止んだ。
やっと平穏な日々が始まると思ったが学校行事では誰かと居なくてはいけないのでとても面倒で憂鬱だった。
そんなコミュ障の私でも何とか高校を卒業し就職をした。
部活をしていた為、バイト禁止で働いた経験が無かった私は毎日覚えることが沢山あって大変だった。
それでも時間に追われる生活だったから何とかこなし、毎日代わり映えの無い日々を過ごした。
勤務時間が終わり、帰る準備をしようと更衣室に入ろうとしたところベテランの先輩達が私の事を話していた。
「ねぇ〜新しく入ったあの子…一生懸命やってるのは分かるけど覚えるの遅いわよね…?
こっちの仕事が増えて嫌になるわ」
「ほんとよね…あの子が居ない日の方が仕事早く終わるし」
「若いから上も入れたんだと思うけどあんな子居ても居なくても変わらないわよね」
クスクスと笑う先輩達の声を聴いてしまい、中に入る事が出来なかった。
しばらくして部屋から出てきた先輩達が居なくなるのを待って更衣室に入った。
「昔、あいつに言われた言葉…もう聞かなくて済むと思ったのにここでも言われるなんて…最悪」
どこに行っても言葉の呪縛からは逃れられない。
誰か私を必要としてくれる人は現れるのだろうか?
テーマ「突然の別れ」
「俺たち、別れよう」
2人きりの帰り道、彼が静かに告げた。
「分かった。今までありがとう」
突然言われたのにストンと自分の中で受け入れられた。
別に初めからこの人とは恋愛感情があって付き合った訳では無くただ友達付き合いからの延長線だった。
「じゃあ私、こっちだから。さよなら」
何事もないように告げて自宅に帰った。
その夜に好きな歌い手さんが配信していた。
2時間ほど雑談したりちょっと歌を歌ったり楽しい時間を過ごしていたその時、真剣な声で大切なお知らせがありますと言葉を切った。
「俺たちはこれからそれぞれ、やりたい事に集中する為にグループの活動を休止します。いつ再開するかについてはまだ分かりません。
ですが俺たちを大切に思ってくれているリスナーの為にパワーアップして戻ってくるので待っていてください」
好きな配信者さんの活動休止の知らせ。
話が突然過ぎて頭が追いつかない。なんで?という疑問しかなくてしばらく混乱して固まっていた。
正気に戻って青い鳥を見るとそこには既にトレンド入りしている〇〇グループ活動休止の文字。
ああ…あの言葉って夢じゃなかったんだな。
今日2度目の突然の別れ。
彼氏に告げられた時よりもずっと配信者さんから告げられた言葉の方が衝撃的で簡単に私の感情をぐちゃぐちゃにする。
「君まで…私から離れていかないでよ……っ」
溢れてくる涙を止められない。
私の声は嫌になるくらい静かな部屋の中で響いていた。
テーマ「恋物語」
実ることがない、叶わない恋って聞くと貴方はどんな事を思いますか?
その人を見つけたのはただの偶然。
友人が推してるという歌い手さんのMVを一緒に観たのがキッカケだった。
その人達は顔出ししないスタイルで声でリスナーを喜ばせる歌い手さんだった。
デビュー曲のMVを見て、私は今まで出会ったことない音、世界観に魅了された。
ただその人達をすぐに応援したいかと言われるとそうでも無かった。
ただ友人と買い物していた時に、その人たちのデビューミニアルバムが売られていて収録曲を聴いてみてちょっと興味を持った私は無意識にCDを手に取って会計していた。
その人達の普段の活動場所は勿論、インターネットで配信が主だった。(歌だったりゲーム実況だったり)
今までそういった配信を聞く事が無かった私にとって新鮮だった。
友人に勧められるまま興味本位で見ていたアプリでの配信。
思っていたよりも結構頻繁に配信していて驚いた。それにリスナーの人たちに向けての言葉に最初は聞き流していたのにだんだん配信が楽しみなくらいファンになっていた。
CDの発売や動画投稿してくれる曲を聴いて癒されている毎日。
他の人達には…普段の私を知っている人からは絶対理解されない事ではあると思う。
たまに顔出し配信してくれる事はあるけれどLIVEにも行ったことの無い人達に恋と呼ぶには淡い感情を向けている。
絶対に叶わない恋だと知っている。
自分の存在が認知されず、いつLIVEにも行けるか分からない状態の中、応援している。
実りのない恋だから世界一辛い片思いかもしれない。
ただその人達の1番近くに居られて気持ちを共有出来る。
一人じゃないよと傍に居るよと何度も言ってくれて必要としてくれるからきっとこの恋は世界一幸せな片思いでもある。
それが私の恋物語