お気に入りは、いつも忘れてしまう。
お気に入りじゃない嫌なことは絶対に忘れないのに。

10年前から手紙が来たとしても
ああすれば良かった、こうすれば良かった
10年後から手紙が来たとしても
ああすれば良かった、こうすれば良かった
今の僕はどうすれば僕が納得するのだろう。
結局、無い物ねだりで選ばなかった方を羨んで。
選んだ答えを後悔して、引きずって。
前向きに生きようとする自分を後ろ向きにするのは結局、自分。

あぁ、境界線が曖昧になる。
モヤモヤってぼやけてきてジワ〜って滲みてくる。
人との境界線が。
褒められなくなったのはいつから？
出来るのが当たり前になって、誰にも褒めてもらえなくなって。
他人とはハッキリ線を引いて、傷つかないようにしてたのに。
それなのに、当たり前に出来ることを褒められて簡単に嬉しくなって。
待ってた事に丁寧にお礼を言われて、嬉しくなって。
浮かれちゃダメだって。
浮かないように、また自分の背中に重りを背負う。

あぁ、埋もれていく。
埋もれていく、僕の声が。
ここも違う。
あそこも違う。
耳触りの良い言葉を囁いて、その都度僕の居場所を作ってきたけれど。
あぁ、また同じことの繰り返し。
この場所もまた置き去りにするんだろう。
僕は何を求めているんだろう。

知らんぷり
しらんぷり
誰もがみんな
見ないふり