変わってしまったなと思う。
田舎にいた頃は何も見えない窓から
空を見て、町内を見て、山を見て
それだけで幸せを感じられていたし
少しずつ変わって行く風景や人々にワクワクした。
でも今は、街に出て
大きくなればなるほどに
夢や学校で忙しくなるほどに
窓から離れて、ひたすらに忙しく生きてる。
窓を覗かなくなってしまった。
純粋なあのころの気持ちを忘れようとしている。
今でも田舎は大好きだけど
やっぱり帰れないから
せめて今でも、せめて街でも
窓から見える変化を大切にしていこうと思う。
いつか見た自分の部屋からの景色を
忘れないように大人になろう。
いつか帰った時に、
あの時の純粋な気持ちを思い出せるように
まっすぐ生きていこう。
この気持ちが見れたなら。
あなたの気持ちが見れたなら。
何度願ったことでしょう。
ずっとずっと想い続けてるあなたの存在。
あなたの気持ちが、形としてあってくれたら
私はすぐに諦めていたのかもしれない。
見えないから6年も続いたのかもしれないけど
それでも、長い間迷惑をかけてきた。
それだけは許されないことだから。
お姉様、私に恋を教えてくれてありがとう。
私の言葉は、気持ちは、形にはならないけど
あなたの何かになれていたら嬉しいです。
ずっとずっと迷惑をかけてきた。
中学から6年ずっと。
勝手に愛して勝手に泣いてた。
いい加減大人にならなければいけない。
もう、私が居なくても大丈夫だよね。
ううん、最初から私が居なくても大丈夫…
あなたが私を作ってくれていた。
私が、自分自身からあなたの存在を消そうとしたら
私はどうなるんだろう?
「恋」として傍にあったあなたは
これからの私にはどう映るんだろう?
「恋」を消したら
6年の言葉や想い、心は
消えて無くなってしまうのだろうか?
せめて、恋は消えても
貴女から貰った大切な言葉は残りますように。
言葉が、心が、私を作るなら
「恋」という形は無くても「大人」になれますか?
形の無いものは私の一部になれますか?
遠くの方で響くのは誰かの声
妖精のような何かが季節を運んで来る音だろうか?
秋を司る誰かがいるのだろうか?
私は季節を大切にしている。
それは、地球がもたらしてくれた
自然という楽しみだから。
いつの間にか変わっていく季節が
いつも残していってくれるものたちを
聞き逃さずに、忘れないようにしよう。
この声が聞こえなくなるまでは
絶対に大切にしていこう。
私に出来る恩返しはそれくらいだから。
ずっとずっと大好きな
私のそばにいる12の月の四季の声。
私には欠かせない存在。
決して忘れないその声を
いつまでも大切に出来る心を持っていたいと思う。
冷たくて、清々しくて。
だけどどこか暖かくて。
たくさん吸い込んで心にとっておきたいけど、それは難しいから、今はこの景色を心の中にしっかりと刻んで、新しい空気を取り入れていこう。
何となく心は寂しい気がするけど、その風は全てを奪いはしないから。
秋の不思議な気持ちを乗せて、遠くまで想いを届けてください。
いつかまた来る秋があったら、もう一度この風を感じてみたいから。