【裏返し】
同じクラスでよく見れるやり取りが今日も目の前で起こっていた。
A君は隣の席のC子ちゃんをからかって楽しんでいる。お調子者の一面があるA君と強気で口では負けていないC子ちゃんの言い合いは日常茶飯事だ。
でも二人の後ろの席の傍観者である私はある一つの事実を知っている。AくんがC子ちゃんと話しているときは本当に楽しそうで、彼女を見て頬を赤面させていることもある。C子ちゃんもAくんとの絡みには満更でもなさそうな表情だった。
二人の仲が悪そうに感じる言動は好きの裏返しなのかもしれない。
あぁ、今日も目の前で飽きもせず、繰り広げられる。
早く素直になればいいのに…
【鳥のように】
幼い頃は空を自由に飛べる鳥になりたいと憧れをもっていたことがあった。
学校や勉強など苦手なしがらみから逃げ出したいという気持ちの表れだったのかもしれない。
だが、大人になるにつれて鳥は私が羨む自由な存在ではないという考えをもつようになった。
自由に空を飛んでいるように見える鳥にも翼を傷めたら羽ばたくのも難しい。
自分より大きな天敵や大雨、強風などの自然による障害などがたくさんあり、想像している自由とは程遠い苦難を体験しながら力強く生きているのだろうか。
私は人間としてもつ得意なことを磨き、活かしながら生きていきたい。
でも大空を翔る鳥のように自由で強い心をもてたらいいな
【さよならを言う前に】
いつものように学校が終わって校門前だったり、
休日遊びに出掛けてそれぞれの帰路につく前で 、
今までの楽しかった時間が終わってしまうのが惜しくて。いつまでもこの時間が続いてくれることを心の中でお願いするけど、そんな瞬間ほど早く感じる。
だからさよならを言う前に、この充実した幸福感を噛み締めて、
「また、学校で。次も予定空けて遊びに行こう」なんて君と次の約束を結ぶ