ゆずの香り

鼻をつんざくゆずの香り
貴方がよく付けてくる柑橘系の香水
私の大嫌いな、匂い

貴方から香るゆずの香水も、無視してあげる
私が大嫌いな柑橘の匂いも、許してあげる
他の女の不快な臭いも、笑ってあげるから
最後は私の元へ帰ってきてくれるよね？

大空

朝日が照らす大空に、夕日が輝く大空に、月が照らす大空に、不変の愛を捧げよう

死にたくなる。大きな空に、自分はどうしようも無くちっぽけだと感じるから。
どうせ死ぬなら、愛を捧げて善行をしておこう
渡す相手など居なかった私の愛を
貴方は受け入れてくれるはず

ベルの音

鬱陶しいとさえ感じたウェディングベルも
貴方と一緒なら鳴らしたい
幸せの象徴を、幸せをくれた貴方と

冬は一緒に

ただ寒いだけだった。どんなに体が暖まっても、心はいつまでも冷えきっていた。
1年前の冬なら。

今は違う。あなたがいるから
悩みも、コンプレックスも、心の傷も、1年前から何も解決していない。
でも、あなたが来てくれた。あなたが私を見つけてくれた

もう独りじゃない
冬は一緒に、心を溶かして

とりとめもない話

オウム返しに返事をする
聞いているようで、実は全く興味が無いんでしょう
毎日同じ言葉を囁きあって、満足している
どんな話をしても、忘れてしまう
そこにリピート記号を含んだ言葉があるなら
大切な言葉も、見えなくなるから

とりとめもない話の中に、私は沢山の愛を埋めたのに
あなたは一つも気づいてくれなかった