雨上がりの朝、桃色の紫陽花を見たんだ
花言葉は"強い愛情"
世界の全てが輝いて、キラキラして
恋を知り愛を食んだ

吹き荒れた暴雨、碧色のあじさいを見たんだ
全人類が大嫌いで、どす黒くて
人を憎み罪を忘れた


花言葉は、

いつからお前は好きだの嫌いだのと"選ぶ側"になったんだ？

自分が相手を選り好みするように
相手もまたお前を選定している。

人々が歩き回る
雑草が手折れていく
機械みたいに同じ方向を向いて、馬鹿みたいに足並みを揃える不変的な文化
逆流する者は軽蔑される街

大きい顔した狭い世間で
ありもしない視線を気にしている

夢だってある。目標だってある。理想像もある。
なのにこの辛い気持ちは何？
どうして私は夢へ突き進めないんだろう
焦燥感と背徳感
自己肯定感だけがただただ下がって
やるべきこともやりたいことも手につかなくなる

負のループに陥ったら最後
絶望の深淵に突き落とされるだけ

蜘蛛の糸なんてない
あるのは恣意的な意図だけ

ムンとした空気、汗ばんだ肌、意味を成さない扇風機
監獄のような朝の空気に、また地獄の週を明ける

笑顔で出迎えるはずの太陽をお門違いにも恨む
朝が来たことを呪う
昨日の自分が足枷になって取れない

気持ち悪い温もりが自分を包む
幸せになりたくて死合わせを望んだ