夢を見て

歩き続けた一つの道

遠く遠く

進んできた

手にした対価の悔しさに

砂を殴りつけた

まだまだ諦めちゃいない

走り抜ける力はなくとも

歩き続けるさ

キミへの想いを

書き綴った白い布地に

綺麗なバラのブーケを添えて

この地に眠るキミへ贈るよ

変わらぬ愛を

ここに誓うよ

茶色に色付き始めたどんぐりを

家族に見立てて拾い集めた

ツルッとしたどんぐりはお兄ちゃん

帽子をかぶったのはお洒落なお姉ちゃん

いざ自分を探そうと思ったとき

…どんぐりは嫌だなあと

集めるのを辞めた

白い壁

小さく聞こえる

あなたの吐息

波打つように映る景色の中で

ほらそこにいる

もうそこにいる

見えているんでしょ？

気づかなくても

その痛みと声は

あなたと共にある

木の葉が届ける想いは

雪降る空を飛び越えて

新しい季節へとキミを誘う

俯いていた心も

春風に触れて

前を向く勇気を貰ったみたい

片道のチケットを握りしめ

新たな一歩を踏み出そう

きっと桜の香りがキミを出迎えてくれるよ