24日

忙しなく時間に追われて

やっと帰路に着く

時刻はクリスマスに変わろうとしている

項垂れながら椅子に腰を掛け

点滅しているスマートフォンを見る

「夜遅くまでお疲れ様
ゆっくり休んでね
大好きだよ。𝑴𝒆𝒓𝒓𝒚 𝑪𝒉𝒓𝒊𝒔𝒕𝒎𝒂𝒔」

あーもう日付けが変わったんだなと
画面を見つめて小さく微笑む

「来年は一緒に居よう」
と返信して

目を閉じた

こんな何気ない幸せが永遠に続けばいいのに

サンタクロースも

神様も

たとえ居なくても

クリスマスに降る雪を

ホワイトクリスマスだねと

笑い合えるあなたが居てくれる

何よりもそれが一番のプレゼント

Merry Christmas

ずっと笑っていてね

優しい一年をあなたに

熱があるなら

寝てなきゃだめだよ

ここに居てあげるから

ちゃんと寝よう？

いやいや

そこに居ると風邪がうつるから

大丈夫だよ

それに熱が上がってしまうから……

ん？どうして熱が上がるの？

…///

いじわる

爪の先も見えない暗闇

辛くて苦し紛れに

差し出した心はイミテーション

動き出さない鼓動に

キミは困惑した顔を浮かべていたね

大丈夫だよ

怯えなくていい本当の「ココロ」は

もうキミの中にある

逆さまの世界

僕がいる世界

逆さまの世界

君がいる世界

白でも黒でも何色でもいい

掴めない夢は無い

ムラサキ色の小さな花が

そう呟いた