8/29/2024, 10:34:38 PM
信じることが
息苦しいと感じる日がある
記憶を探す旅は
苦しいことだけを巡らせる
受話器から聴こえる
あなたの声にそっと溺れる
手をつないで
落ちていく深海でキスをしよう
何もかも忘れて……
8/27/2024, 6:29:22 PM
気まぐれに外を歩いて
露花を愛でていると
先客が下から私を見上げながら
挨拶も無しとは失礼ねと言わんばかりに
不満気な鳴き声をあげる
気づかなくてごめんねと告げて
ここで雨に打たれているのも
悪くは無いけれど
ランチでもいかがですか?お姫様
と右手を出すと
しかたないわねと短めににゃっと応える
お姫様を抱っこして家へと帰りますか
8/26/2024, 4:10:14 PM
華麗な青空
涙を誘う雨模様
凛となる雪景色
静寂と安堵を与えてくれる月夜
道端に咲いた名もない花達
その欠片を拾い集めて
小さな思い出を心に書き綴る
良いことも切ないことも
全てがボクを前へと進めてくれる
道標
「私の日記帳」
8/25/2024, 12:17:41 PM
雨の帰り道
ラベンダーの香りに誘われて
しゃがみこんだ路地裏
花の香りって良いですよねと
囁く声
声の主に目を向ける
水玉模様の傘を差す
あなたと目があった
ふふっと笑い合った2人の傘は
向かい合わせに揺れていた
8/21/2024, 1:36:14 PM
あなたを亡くして
鳥籠の中で俯く私
台風の様な強風が
閉め切った窓を叩く
何事かと思いカーテンを開いた
目に真っ白い天使のような羽を持つ
鳥が見えた
「俯いてんなよバカ」
と少し意地悪そうなあなたの声が
頭の中を占領していく
ふふっ…と微笑んだ私は
「あんたに言われたくないよ」
と
大きく手を振った