雨に濡れて

悲しみを知るから人は

虹の綺麗さを知るんだよ

ほら前を向いて

目の前に傘を持って

あなたを待ってる人がいる

互いに手を取り合って

ゆっくり歩けばいい

あの子が作った

泥団子

ぼくのより

ずっとずっと上手な泥団子

あの子が自慢してくるのが

悔しくて

わざと下に落とした泥団子

もう戻せない泥団子

そしてあの子の気持ち


謝ろう…

ぼくの宝物のビー玉と

あの子が大好きなおはじきを握りしめて

ごめんねしよう

静かに揺れるキミが

じっと待ち続けるのは

誰の面影なのかな


はやく出逢えるといいねと
触れた花弁が

照れているようにさえ見えた

入梅の午後

ずっと無垢な心を

持ち続けるのは

とても難しいし

怖いこと

愛することも

傷つけることも

表裏一体

それが自然体ならば

生きられないよ

僕達は悲しみをみつける

僕達は苦しみを背負う

望んではいないはずなのに

無くすとまた

すぐに拾い集める

あれほど泣いて

もう嫌だと
そんな自分を呪ったのに

僕は大丈夫だからと

また今日も


どうしたの？と見えない暗闇を見つめる