生まれてきて多分大きな宿題を貰ったんだよ。
それをなんで?!だとか、
誰かのせいにするとか、
何でも無い人たちを羨むだとか、してきたんだ。
どうして?
それはみんなと同じ様に行動できないから。
いつかは手術をしなければいけないって
言われてた。
忙しいとか、今じゃないとか、費用がかかる
とか、言い訳にして後回しにして来た。
長かったね、
体のあちこちの細胞や筋肉や骨が、私の弱い部分を今まで守ってくれた。
ありがとう、もう、自由に動いていいよ。
ようやく宿題が終らせられる。
長い、旅路の果てに、だったね
今は充電だと思って沢山の時間を使ってる。
いつもは使わない内側の筋肉、心の筋肉
頭の筋肉をほぐしている。
忘れていた笑顔の筋肉も、時間の経過と共に思い出して来た。
そっ、私はいつもあなたに笑顔を届けていた。
待っててね。
いっぱい充電したら
行くからね!
何も出来ないこの白いベットの上で
私は、みんなの無事を祈っている
私もなんとかするから
みんなもなんとかガンバって
私の大切なみんなたち
『部屋の片隅で』
お父さんは立派な人。
勉強がとてもよくできて
お仕事でも部下が沢山いるエライ人。
町の自治会の会長もやっている。
町のイベントの時はもちろん
お父さんが一生懸命準備する。
町内対抗カルタ大会の時
うちの自治会は訓練をした。
私はお父さんと一緒に行った。
そしたらお父さんは
子どもたちに教える係になった。
凄いなぁ凄いなぁ。
お父さんって
凄いなぁ。
集まっていた子どもたちは
懸命にお父さんの声に集中したり
お父さんの周りに群がって
質問したりしていた。
お父さんと一緒に来た私は…
…なんだかついて行けなくて…
一人、部屋の隅っこで
黙ってみんなを見ている。
期間雇用社員として
戻って来た会社
今、上司の課長は年下
もちろん承知です。
失礼の無いように接します。
とあるトラブルを
(厄介な作業だぞ)と
心引き締めて取り掛かり
なんとかソツなく終わらせたのに
「これではだめです」と言われ
すべての作業を取り消しにして
勤務時間帯が過ぎたので、と帰宅を命じられ
課長に全部渡して帰りました。
翌日、
どうしたものかと見てみると
私の考えた案で処理しているではないか
なぜ素直に
「そのやり方が良いですねそれにしましょう」
と言わないのか?
なぜどうしようかと相談しないのか?
なぜ謝らないのか?
メンツとか意地なのかな。
考えたら逆に課長が可哀想になって来た。
昨日は一人でぐちゃぐちゃのトラブルを処理して
帰宅は随分遅くなったんだろうな。
思い直して
私は課長を応援する事にした。
がんばれ!!
ーーー逆さまーーー