ののみ

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12/5/2023, 12:35:40 PM

熱い
熱くて何度も寝返りし
掛けていた布団をはだける

寒い
寒くて何度も布団の中に
肩まで入れてちぢこまる

熱いと寒いを眠れないほど繰り返し
この流行りのウィルスと闘う自分


ーーー眠れないほどーーー

12/4/2023, 1:18:30 PM

少し暖かくなり始めていた土曜日の午後
片付けを終えてダイニングテーブルで
うたた寝をしていた。

取り込んだ毛布を抱きかかえ
春のお日様の匂いを気持ち良く感じていた。

 あれ、帰って来たかな?
 うちの自動車のエンジン音がする。
 ほら、ガシャンと玄関ドアの音がする。
 今、そこの扉が開いたら
 顔を出すんだわ!

 早く開けて、と待っていた。
 もう少しで会えるところだったのに
 どうしても扉が開かない。

うたた寝の毛布は少し涙で濡れていた。

あの人は
もうそのドアを開けない。

夢の中でもいい
あの人に会わせて…



ーーー夢と現実ーーー



12/3/2023, 1:32:57 PM

かの子はね
帰るのがイヤなの。

かの子はね
まだ遊びたいの。

ママはまだ
お迎えに来なくても良かったのに。

寒くないもん。
まだまだみんなと遊ぶの。

「でもね、かのちゃん。トシくんもナナコちゃんも帰るよほら。」

もうーーーみんなぁーーー。
もうすぐ卒園式なんだよ!
まだ遊びたいでしょ!
サヨナラなんて言わないで!!



ーーーさよならは言わないでーーー

12/2/2023, 2:32:48 PM

『光と闇の狭間で』

少ししか違いの無い
あの人と私。

やりたくない事はやりません。
と言うのが
あの人。

やりたくないけどやらなければいけませんか?
と聞くのが
私。

イイ感じに盛り上がってるので
ここでお願いします!
と言われバトンを渡されてきても

では、ぶち壊しにしてください。
と帰ってしまうのが
あの人。

えっ、下手くそですが
それでは…
と、バトンを受け取るのが
私。


そういうふうに生きて来た
天と地。

光り輝く
あの人。

大きな悩みを抱えて
闇の中をウロウロする
私。

少ししか違わない
その狭間。

12/2/2023, 2:32:47 PM

『距離』

顔を近づけてベットに寝っ転がる
コイツのフガフガっていう鼻息
癒やされつつ目を閉じて間もなく
ゴソゴソと顔と背中の位置を逆さにする

私はフガフガが聞きたくて
また位置を戻す

何十秒かは堪えられるらしいが
やっぱり背中を向けられる

顔と顔の距離が近いのはイヤなんだな

そのクセ
足が好きらしく
寝相の酷い私が寝返りをうつ度
ピッタリふとももあたりに身体付けてくる

私に押しつぶされなければいいのだけれど…。

いつも一緒に眠られて
私は幸せでしたよ

ありがとう私のわんこ

温かい距離が懐かしいよ



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