期間雇用社員として
戻って来た会社
今、上司の課長は年下
もちろん承知です。
失礼の無いように接します。
とあるトラブルを
(厄介な作業だぞ)と
心引き締めて取り掛かり
なんとかソツなく終わらせたのに
「これではだめです」と言われ
すべての作業を取り消しにして
勤務時間帯が過ぎたので、と帰宅を命じられ
課長に全部渡して帰りました。
翌日、
どうしたものかと見てみると
私の考えた案で処理しているではないか
なぜ素直に
「そのやり方が良いですねそれにしましょう」
と言わないのか?
なぜどうしようかと相談しないのか?
なぜ謝らないのか?
メンツとか意地なのかな。
考えたら逆に課長が可哀想になって来た。
昨日は一人でぐちゃぐちゃのトラブルを処理して
帰宅は随分遅くなったんだろうな。
思い直して
私は課長を応援する事にした。
がんばれ!!
ーーー逆さまーーー
熱い
熱くて何度も寝返りし
掛けていた布団をはだける
寒い
寒くて何度も布団の中に
肩まで入れてちぢこまる
熱いと寒いを眠れないほど繰り返し
この流行りのウィルスと闘う自分
ーーー眠れないほどーーー
少し暖かくなり始めていた土曜日の午後
片付けを終えてダイニングテーブルで
うたた寝をしていた。
取り込んだ毛布を抱きかかえ
春のお日様の匂いを気持ち良く感じていた。
あれ、帰って来たかな?
うちの自動車のエンジン音がする。
ほら、ガシャンと玄関ドアの音がする。
今、そこの扉が開いたら
顔を出すんだわ!
早く開けて、と待っていた。
もう少しで会えるところだったのに
どうしても扉が開かない。
うたた寝の毛布は少し涙で濡れていた。
あの人は
もうそのドアを開けない。
夢の中でもいい
あの人に会わせて…
ーーー夢と現実ーーー
かの子はね
帰るのがイヤなの。
かの子はね
まだ遊びたいの。
ママはまだ
お迎えに来なくても良かったのに。
寒くないもん。
まだまだみんなと遊ぶの。
「でもね、かのちゃん。トシくんもナナコちゃんも帰るよほら。」
もうーーーみんなぁーーー。
もうすぐ卒園式なんだよ!
まだ遊びたいでしょ!
サヨナラなんて言わないで!!
ーーーさよならは言わないでーーー
『光と闇の狭間で』
少ししか違いの無い
あの人と私。
やりたくない事はやりません。
と言うのが
あの人。
やりたくないけどやらなければいけませんか?
と聞くのが
私。
イイ感じに盛り上がってるので
ここでお願いします!
と言われバトンを渡されてきても
では、ぶち壊しにしてください。
と帰ってしまうのが
あの人。
えっ、下手くそですが
それでは…
と、バトンを受け取るのが
私。
そういうふうに生きて来た
天と地。
光り輝く
あの人。
大きな悩みを抱えて
闇の中をウロウロする
私。
少ししか違わない
その狭間。