『距離』
顔を近づけてベットに寝っ転がる
コイツのフガフガっていう鼻息
癒やされつつ目を閉じて間もなく
ゴソゴソと顔と背中の位置を逆さにする
私はフガフガが聞きたくて
また位置を戻す
何十秒かは堪えられるらしいが
やっぱり背中を向けられる
顔と顔の距離が近いのはイヤなんだな
そのクセ
足が好きらしく
寝相の酷い私が寝返りをうつ度
ピッタリふとももあたりに身体付けてくる
私に押しつぶされなければいいのだけれど…。
いつも一緒に眠られて
私は幸せでしたよ
ありがとう私のわんこ
温かい距離が懐かしいよ
おチビちゃん、きみは笑ったほうが
かわいいよ
辛く悲しい思いをした時、
涙をこぼしている時に、
このセリフを思い出す。
大丈夫、未来はもう動き出している
選択が正しかったかどうか不安になる時、
自分に自信が持てない時には、
このセリフがリフレインする。
私は割と多くの物語やアニメに、
教えられている。
助けられている。
ーーー泣かないでーーー
ボクはいつも目ざめると思うんだ。
(あぁー楽しいユメだった。
はらぺこだ、もう起きよう)
そしてワクワクして起き出したとき、
楽しかった事だけしか覚えていない事に
がっかりする。
動く前にユメの事を
もっとよく思い出しておけばいいんだ。
…それを毎年繰り返してる。
もうそろそろ冬が始まる。
お腹はパンパンだし、
寝る所も決まった。
準備万端。
あとはこれから見る
楽しくて幸せなユメを
忘れない様に、
気を付けて起きるぞ。
大丈夫、暖かくなったって
慌てなければ、いいだけ。
楽しみだな。
春。
ーーー冬のはじまりーーー
天邪鬼(あまのじゃく)だったのだろうな、
気がついてはいなかったけれど。
小学校のスローガンに
ーーやり抜く子供ーー
と言うのがあった。
やり抜く子が良い子なんだな
褒められる子なんだな
と、理解した。
けれど、自分は何もかも半端だ。
そして
「だからお前は駄目なんだ」
と、自分に言う自分がいた。
まだ小学生だったのに。
ひねくれて考えてしまう所、かわいいな。
そんな過去が刺激になってなのか
こうして今、
習慣を終わらせないで
いられてる。
細く長く続きますように。
ーーー終わらせないでーーー
ある日から
旦那がアボカドの種を育て始めた。
なかなか変化の無かったアボカドは、
一ヶ月をちょっと過ぎた頃に、
かわいい芽を出した。
アボ子。
彼にはそのアボカドは女の子なんだな。
観葉植物の様な大きな葉っぱをつけ
どんどん成長した。
今は、アボ子たち、と呼んでいる。
愛情をかけて育てられたアボ子たち、
何個ぐらいに増えただろう。
旦那は満足げに今朝も水をあげていた。
ーーー愛情ーーー