「微熱って言ったじゃないー!!」
もう、あっちもこっちもすべて痛い。
眠っている時から、だんだん頭痛が強くなって、
寝返りをしようとしたら背中も腕も痛すぎて、
あぁ、起きあがれない。
お腹もすかない。
でもヤバイ、何か食べて薬を飲まなければ。
ひと月前、旦那がしてきた時は
少しもシンドそうでは無かった。
一昨日聞いたときも
「あ、うんチョット微熱だけだよ」
って言うから、安心して就寝したのに。
新型コロナワクチン接種、
恐るべし。
ーーー微熱ーーー
ののみが編んでいたセーターは
手首から始まって反対の手首までで編み終わる
ただただ真っ直ぐ棒で編んでいき
その両端をそれぞれの手首から肘が入るくらいに
筒状に15cmほど綴じて完成の簡単なもの。
母から教わったり本を見ながら覚えたりした
編み物の初心者。
帽子やマフラーや手袋をカタチにし、
そのうちにセーターという大作品にチャレンジしたくなりましたが…。
腕、前、後、首元をはぎ合わせたり
ひろい目したり、もう何だかタイヘンな感じ。
なので、羽織るセーター
(カーディガン)にする事にしたのでした。
全体がひよこのように黄色いセーター。
黄色い毛糸が少なくなってしまって、
買い足ししたのだけれど、3回毛糸を買いに行って
ようやく完成です。
ところが
見事に毛糸の色や質がくっきり別れていて
ツギハギの感じが満載。
そりゃそうだよね。
中三の二学期末に出来上がったこれを
作り始めたのって、
小6の冬休みだったもの。
長かったなぁ。
さて、
テスト勉強するぞ。
ーーーセーターーーー
新人なら、誰より早く出社して
職場の掃除をするものだ。
若い者は積極的にレクに参加するべきだ。
ノルマは果たす様にしなくてはいけない。
女性ならスカートを履く方がいい。
子育ては女性の仕事だ。
塗り固められて来たこんな常識たちが
私の体からひとつひとつ
剥がれ落ちていく。
今の常識は昔の非常識。
ーーー落ちていくーーー
『夫婦』
この家の中で、
唯一私との血の繋がりが無い他人。
友人や先輩後輩とも違う特別な他人。
若い頃のスキとは違う。
嫌いなら別れたっていいんだ。
人には言えない様な困難を共に乗り越え、
背中あわせに戦って来た同志。
守りまもられて来たんだもの、
この世で一番大切な他人だよ。
すうぅっと力を抜いて
穏やかに
気持ち良く
過ごしていきたいね、隣で。
どうしたらいいの?
チエミは困っていた。
仕事を始めて一ヶ月が過ぎるところ。
何も知らない最初の頃は
ベテランの先輩が
手の置き方、紙の揃え方まで
細々と教えてくれた。
ベテランの先輩は
「3回同じ事教えたら、4回目は無いよ」
とピシャリと言った。
半月目だった。
恐る恐る質問したチエミに
先輩は嫌味を含んだ話し方で説明する。
心が「ギュッン」とする。
だめだな自分ってと思って。
そのような大昔とは違い今の職場では
「一人で悩まず、何度でも聞いてね」
と。
安全信用を一番大切にするって
そう言うことだろ。
ーーーどうしたらいいのーーー