ののみ

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11/20/2023, 1:01:23 PM

宝物なんていらない

みんなが

どうにか

生きていてくれさえすれば


辛い時を越えて

なんとか生きて

ーーー宝物ーーー

11/18/2023, 12:33:50 PM

『たくさんの思い出』

むか〜し
まるっこい小さなおじさんが
広い一本道を、丁寧に平らにして
キレイに掃除をしていた。

それに習う様に私もせっせとお手伝いをする。


「こうしてこれから歩く道を整備しておくと
いろんなたくさんの思い出をしまっておくことができるのじゃよ」

まるっこい小さなおじさんは、
夢の中で私にそう教えてくれた。

11/18/2023, 9:49:23 AM

かの子はクリスマスの歌ばかり歌っている。
かわいいお衣装のクリスマス音楽会が、
とっても楽しかったらしい。

初めての自分たちのだし物も、たくさん練習をして頑張ったのだから、なおさら良い思い出になったのだと思う。

園では、お正月の歌だって豆まきの歌だって、
春の歌だって夏の歌だって、たくさん教えてくれているはずなのに。

「かのちゃん、その歌は冬になったら歌ってね」




かの子は今でもその癖が抜けなくて、
二歳の我が子の子守り歌もクリスマスメドレー。



ーーー冬になったらーーー

11/16/2023, 1:47:31 PM

かの子が家に入ってくる時は、
ただいま〜
って言って入って来る。

結婚したての頃は、
「ごめんください」とか「お邪魔します」とかだったのに。

私の結婚記念日にゆの子とパパと三人で外食に行った時、かの子が行きたかったといじけた。

ゆの子が、
「かの子はもううちの子じゃ無いからしょうがないじゃない」
って慰めたんだけど…。

その後から
ハッキリ「ただいま」に変わった。



実は、私も結婚したばかりの頃、
自分だけ両親からはなれ離れにされたようで、
非常に悲しかった。
自分の境遇に理不尽を感じていた。

だから
なんとなくかの子の気持ちが分かる。

うちの子じゃないなんて
思ってないからね。

おかえりなさい、かの子。

ーーーはなればなれーーー

11/15/2023, 12:41:04 PM

二度、子猫と過ごした事がある。

この子を自分がお世話したい、と思った時なんだけど。

小学校の帰り道でまゆこと一緒に貰った子猫。
二人で面倒みようと決心して人から貰った。

ところが最初の一日目から家訓の禁止と言われ私は脱落した。

もう一度は、
一人暮らしを始めた直後。
遠くの両親には知られるはずも無いと安心して子猫を迎えた。

この子は「ココア」と名付け土日にたっぷりゴロゴロして遊んだ。

月曜からは仕事だからココアは留守番になる。
いい子にして待っててね。

…………

帰ってきた時、
寮母に呼び止められた。
動物の鳴き声に心あたりは無いですか?と。

浅はかな自分。

子猫を飼うことはどうしても果たせない夢なんだな、きっと。


ーーー子猫ーーー

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