眠くて眠くて
眠い
以前は忘れたいくらい嫌な事を
『眠って忘れる』としていた
今日は
やるべき仕事がたくさんあるので
眠る事を忘れたいのに
寝てしまう
おやすみなさい
ーー忘れたいのに忘れられないーー
キラキラしたイチゴの乗ったショートケーキ
だった
『あるぺん』にはお小遣いが残ってる時は
殆ど毎日通った
マスターの隣には、2つ上の先輩が
いつもティーカップセットを
手際よく洗っていた
私はまだコーヒーが飲めなかったので
いつもホットココアを一杯だけ
ゴメンね
と言って先輩が手渡ししてくれたのは
ショートケーキ
目の前に置いたのではなく
どうぞと置いたのではなく
にこやかに置いたのではなく
その時に心の中に
無数の想いが激しく流れ込んで来た
『ゴメンね 君の気持ちには
応えられないんだよ』
そう言う事なんだね
初めて貰った大切なプレゼント
キラキラしたイチゴが印象的な
悲しい
嬉しい
寂しい
思い出
やさしいやわらかな光の中に消えていく
ーーーやわらかな光ーーー
『鋭い眼差し』
反省している
まゆこは私を庇うために
事実をみんなに話したんだ
その時にまゆこを鋭い眼差しで
睨んでいた
裏切られたと思った
大親友なのに!って腹を立てた
まゆこの怯えた顔
もっとキツく睨み続けた
あれから
まゆこに「ごめん」と「ありがとう」が
言えないまま
お別れの季節
もっと気持ちを思いやれる人に
なれたら良かったのに
『高く高く』
母は
不出来に思っていたのか?
私の鼻を指で摘み
高くなぁれ高くなぁれと
何時も繰り返していた
ある時は
厚紙で挟んで
上から洗濯バサミで摘んで
高くなったと確信して喜んだ
母は
我が子が自分に似ている事よりも
美しい作品である方が
良かったのだろうか
親の心を知らない子供
子供の心を知らない親
『子供のように』
あっ
あの人が入って来た
「いらっしゃいませ」
こころ弾んでにこやかに迎える
どんな話しようかな?
上手に冗談言ってみようかな?
ふふふ
ずっと昔
あの頃は全然ダメ
ドキドキすると何も言えない
手許さえちゃんと作動してくれない
近づいて来て話しかけられたら
もう気絶寸前…
それを経て今
ワクワクしながらお仕事ができてる
大好きな人が来ても
嫌味な人が来ても
あしらいがうまく出来て
私、大人になったね
経験を積みかさねて
そのまた次のステージに!
お子ちゃまのようには
もうならない!!