奈緒

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7/6/2023, 4:17:56 AM

『星空』


明日は七夕。


織姫と彦星が天の川で再会する日。


私は生まれて18年ほど経つけれど、


1度も天の川を見た事がない。


雨だったり、曇っていたり、まず外に出れなかったり。


見たことある人は「綺麗だった」と言う。


今年こそ、見れたらいいな。


そう呟きながら本を閉じた。

7/2/2023, 1:44:42 PM

しにたい

7/1/2023, 11:02:24 PM

『窓越しに見えるのは』


外に出てみたい。

そう思ったのは、いつだっただろうか。

生まれた時から病気で、物心つく時にはもう病院にいた。

病室は個室で、ご飯や点滴の交換の時ぐらいしか人が来ない。

お見舞いなんて半年に1回来たらいい方だと思う。

なんの病気かは分からないけれど、周りの大人たちは

「いつ死ぬか分からない」

「見たことの無い症状だ」

と言っている。

私はこの何とも言えない感じが嫌いだ。

でも、窓の外だけは違う。

見た目はほぼ一緒だけど、毎日違う景色を見せてくれる。

晴れてる日もあれば、少し曇っていたり、土砂降りだったり、綺麗な夕焼けが見えたり。

鳥がないていたり、猫が来る時だってある。

人間の友達は少ないけれど。

窓の向こうだけは私の事を少しわかってくれている気がする。

5/29/2023, 10:06:29 PM

「ごめんね」



彼氏と別れた。


理由は価値観の違いだった。


今までも価値観の違いで喧嘩はしていたけど。


今回はもう耐えられなかった。


でも、時間が経つにつれて、思い出が。


あの時に戻りたいって思わせてくるの。


最後までわがままでごめんね。


今日も自分に嘘をつく。

5/25/2023, 10:52:23 PM

『いつまでも降り止まない、雨』




嫌な予感はしてた。


ゴロゴロと鳴り響く雷に、地面に強く打ち付ける雨。


朝はこれでもかというくらい晴れていたのに。


傘、持ってきてない。


絶望した気でいると、女の子が声をかけてきた。


「良かったら、どうぞ。」


傘を貸してくれた。


「あ、ありがとう、」


その言葉だけ聞くと、女の子はそそくさと去っていってしまった。


「今度、ちゃんとお礼しなきゃな」


金曜日の放課後、僕はそう心に誓った。

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