私には友達がいない。
表面上での薄っぺらい友達なら沢山いる。
だけど、心から好きだと思える友達はいない。
理由は分かってる。
私が本気で相手と向き合っていないから。
喧嘩にならないように間違ってることでも肯定して、とにかく相手の欲しい言葉を並べてるだけ。
そんな私が信頼されるわけもない。
結果的に私と友達になりたいと思う人がいないから私には本当の友達は出来ないんだ。
けど友達なんて出来ても傷付くだけだから。
…だから、一人でいたい。
そう思うのはおかしなこと?
どんな風が来ようとも、君は顔を歪ませない。
それを見ていると、あぁ本当に死んだんだなって嫌でも実感してしまう。
こんなに冷静でいられるのは、君が静止画のように儚くて美しいから。
君は本当にどこまでも罪深い人だ。
僕に涙すら流させてはくれない。
そこら辺は生きている時と全く同じだ。
「泣いてる暇があるなら笑いなよ」
そう言っていた君の顔はなぜだか少し笑って見えた。
毎年私は一人でお祭りに行っている。
行く相手がいないとかそういうのじゃなくて、自分だけの特等席を誰にも知られたくないから。
誰もいなくて花火がよく見える…その場所を。
そして何より一番好きなのは花火を見ること。
それを見ながら目に涙を溜めると、綺麗な花火が幻みたいに見える。
だから私はお祭りが好き。
誰かのためになるならば、私はどんなことでもしよう。
自分の中で、とっくに殺した命。
今更どうなったっていい。
どんな罵声も暴力も、受け入れるだけの隙間が私の体には沢山ある。
一年も経たないうちに、私の体はもっと黒く染まるだろうけど。
そんな時は君に殺してほしいな。
私の命をあげるから、あなたの未来をちょうだい。
目が覚めると、私は鳥かごの中にいた。
びっくりしたけど、自由になれた気がして嬉しかった。
だけど三日くらいここにいて気付いたんだ。
餌…もらってないなって。
このままじゃ死んでしまう。
だから一生懸命叫んだ。泣いた。
だけど誰も来てくれなかった。
所詮は鳥かごの中の小鳥。
生きるか死ぬかも、決定権は人間。