言葉にできない辛さは、きっとあなたに伝わらない。
喉奥が焼けるように熱くて言葉を燃やしてしまう。
そのせいで私の言いたかった言葉は灰になって、そのまま胃袋に溜まってゆく。
どんどん…どんどん溜まってゆくそれを出す手段なんて見つからなくて、私は真っ黒になってしまった。
そんなこと、あなたは知らない。
だけどあなたも私の知らないところで…いや、そんなわけないか…。
春爛漫…花がどんどん散ってゆく。
ふと手に乗った花びらは少し冷たくて。
死んだんだ…って思った。
ほとんど全員、死んでいた。
だけどお墓みたいな不気味さはなかった。
逆にすごく暖かくて、なんなら私も仲間に入れてもらいたいくらいだ。
けど…私はこんなに綺麗には舞えないんだろうな…。
きっと私は誰よりも、ずっと…ずーっと嘘つきだ。
その人が望んでいない私はそっと殺して。
その人が望んでいる私を無理やり製造する。
そんなことを続けていても意味がないって分かっているはずなのに。
…人に嫌われるのが怖い。
私の周りはいつもうるさい。
汚い言葉を投げつけて、相手はそれを笑って受け止める。
どちらも汚い言葉を投げつけあっていたのならば、私はこんな感情にならずに済んだのかもしれない。
汚い言葉を投げつけている人の悲しみも、笑って受け止める人の苦しみも、全部分かってしまうから…。
だから私は死にたくなる。
けど私の感情なんてどうだっていい。
どうせこれからも、ずっと…こうなんだから。
時はすでに平等だ。
朝日が昇って、夕日が沈んで、夜が来る。
そんな日々の中でも、私は沈む夕日が好きだ。
一日が綺麗に終わっていく感じが、すごく私の中では憧れで、明日はきっと何かが変わっているって信じさせてくれる。
…なんて綺麗事を述べてはみるけど、本当の理由は全然違う。
早く夜が来て欲しいから、早く消えろって沈む夕日に願ってるだけ。
そんな自分が大好き。