車通勤の途中で、私鉄の乗り換え駅から一駅目の「改札も出入口も一ヶ所」というような小さな駅があり、駅横の狭い踏切を通る。
駅横だというのに交互通行の狭い踏切のため、対向車が通行する間はしばしば渋滞になる。
県立高校の最寄り駅のため、朝は電車の時間とあってしまうと駅からあふれて向かってくる高校生を避けながら狭い踏切を通るようになる。
この秋一番の寒さだとニュースが伝えた朝、駅から出てくる高校生が黒い塊のように一気に冬服になった。
いや、時期的にはもう半月前からの衣替えの時期だったが、つい数日前まで、汗ばむ日も続いていたので
グレーのカーディガンの娘が多かったのだろうか?
濃紺のブレザーを、しかもボタンを全部留めて着ている子が一気に増えたものだから駅前が急に暗くなった。
冬が押し寄せてきたみたいだ。
マジマジと、学生の姿を見ていた、男子学生のズボンが濃いグレーだと思っていたらよく見たらチェック柄だったということに気付いた。
車通勤は、ついつい季節に疎くなる。薄手のパーカーで、夜は寒さを感じていたが、まだ、タンスの中には夏のままTシャツばかりだった。週末には、衣替えしなくてはと、とりあえず、一昨日からひっぱり出したフリースを着ている。
もう、Tシャツも着ないだろう、明日こそは、衣替えしようと思う。
『衣替え』
娘の最後の運動会
ここ数年ですっかり様変わりした運動会
事前連絡の文書も
「校庭へのレジャーシートはりは、6時半以降にしてください。テントは東側のみです。」
とかだったのが、
「保護者用リボンを2枚配布するので、敷地に入る方はリボンを左胸につけてご観覧ください」
になった。
息子の頃は、お昼は、応援スペースで、おじいちゃんおばあちゃんとみんなでお弁当食べていたのが、
今は、午前中で運動会は終了して、教室でお弁当食べて午後は授業(感想会?反省会?)して帰るに変わった。
「応援合戦するんでしょ?!
大きい声出して、がんばってよ」
って言ったら、
「声出さないもん」
えっ?
声を出すのは、応援団長だけなんですって
声が枯れるまで声出して、応援合戦がんばれって言うつもりだったのに、
運動会が元に戻るのは、いつになるんだろう
『声が枯れるまで』
君と話していると
いつも、歯がゆい思いをしているよ
ボクの言わんとすること
どれだけ伝わっているのだろう
ムズカシイよね
言葉が誤解を生む
言葉が無くても誤解を生む
だから、
気持ちは言葉にしなくちゃいけないね
伝わるまで
わかってもらえるまで
言葉をおくりつづけるよ
『すれ違い』
澄み渡った青空が
宇宙の手前までつづいてるこんな日は
自転車で
あの雲があるあたり
大クスの木までサイクリング
本気は出さないよ
私は電動自転車で
汗をかかないくらいのサイクリング
風を感じながら
おしゃべりしながら
たまには振り返ってよ
『秋晴れ』
楽しくてワクワクしたこと?
悲しくて泣いたこと?
嬉しくて笑ったこと?
悔しくて歯をくいしばったこと?
うれしいことも、かなしいことも
同じくらい忘れられなくて、
でも、少しずつ日々の生活の中で忘れていってるんだよね
それでも、忘れたくても忘れられないことってなんだろう?
きっと、さっきから思い浮かべていることが、それなんだろうね
『忘れたくても忘れられない』