𓊆 紅茶の香り𓊇
午後のテーブルに置かれた紅茶
湯気がふわりと立ち上がって、
香りが静かに部屋を満たす
気負いもなく、ただ一口
じんわりと広がる温かさに
少しだけ気持ちが軽くなる
窓の外にはいつもの景色
変わらない日常の中で
小さな贅沢、紅茶の時間
何も特別じゃないけれど
こういう瞬間が、なんだかいい
「巡り会えたら」
偶然の出会いは、
まるでふわりと舞い降りる風。
一瞬の視線が交わるたび、
心が軽くなるのに、
同時に少しの切なさも感じる。
笑い声が響く中で、
その瞬間が特別だとわかる。
でも、明日はどうなるかわからない、
それがまた、胸を締め付ける。
巡り会えたら、
この瞬間を大切にしたい。
時間は止まらないけれど、
心の中に、
あの瞬間をしまっておく。
「不完全な僕」
不完全な僕がここにいる
足りない部分を抱えたまま
だけど、それが僕の形
そのままの自分を受け入れる
完璧を追い求めるよりも
今の自分を大切にしよう
欠けたところもそのままで
僕は僕でいいんだと、思えるように
「澄んだ瞳」
澄んだ瞳に映る景色
それは無垢な心の反映
その透明な光の中で
私たちは真実を見つける
数え切れない涙を流しても
その瞳は曇らずに
どんな困難も乗り越えて
強さと優しさを育んできた
愛する人たちの笑顔が
その瞳に輝きを与える
悲しみも苦しみも
その光に溶け込んでいく
いつの日か、迷いが訪れても
その澄んだ瞳を信じて
進むべき道を見つける力が
心の奥底に眠っている
君の瞳が見つめる先には
希望と勇気が満ち溢れている
その瞳が私たちに教えてくれる
生きることの意味を
私だけ
朝の通勤ラッシュの中で
私だけが見つける
ひときわ輝く笑顔の人
喧騒の中で忙しい日々を送る中で
私だけが感じる
静かな一服の風景
コーヒーカップを片手に
机に向かうその瞬間に
私だけが見つめる
心の中の深い思い
友人との会話の中で
私だけが感じる
共有できない独特の感情
夜の静けさの中で
私だけが見上げる
星空の下の静かな祈り