シンビジウム

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12/8/2024, 9:34:18 AM

【部屋の片隅で】
Dom/Subユニバースです。
わからない人ごめんなさい。
Corner・・・部屋の隅を向いて座る
Sh・・・静かに

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「ごめんなさい…」
「ハァ〜…」

僕が悪いのはわかってるのに怖い。

「"Corner"」

彼の声が冷たく響いた。
びくりと肩が震える。

「なんで…」
「"Sh"聞こえなかった?」

ゆっくりと足が部屋の隅に動く。
体育座りで固まると、冷たい声が飛んでくる。

「15分」

不安で不安でたまらなくなる。
優しい声だけを楽しみにして、壁を見つめ続けた。
                        fin

12/7/2024, 9:47:06 AM

【逆さま】

「一緒に、飛んでくれる?」
「飛ぶ?逃げるってこと?」
「ううん。こーいうこと」

そう言いながら、人差し指を逆さまにして上から下へ動かした。

「飛ぶって物理的に?」
「そう。飛んでくれる?」
「悩んでることあるの?僕じゃ解決できない?」
「…わかんない」
「最終手段なら一緒に飛べるけど、まだできることあるなら飛べない」
「やっぱり。お前ならそう言うと思ってた」

向けられた顔にはうっすらと諦観が混じっていた。

「やっぱりってなに?僕はまだ一緒に居たいよ」
「わかってる」
「じゃあ、いなくなんないでよ?」
「俺も一人で飛ぶのは怖い。だから、お前と一緒なら飛べるかなって」
「どうしようもなくなったら、一緒に飛べる。もうちょっとがんばろうよ」

チクリと痛そうに顔をしかめた。

「…うん」
                       fin.

12/6/2024, 9:59:33 AM

眠っていいなら、眠ってしまいたい。

永遠に。

12/5/2024, 9:54:33 AM

【夢と現実】

じわりと視界が滲む。
ふっと息が詰まる。

自分のことが、嫌いになる。

12/4/2024, 9:17:01 AM

【さよならは言わないで】

「消えたいな」

そうつぶやくと、

「同じく」

と返ってきた。


「ゲームしたい」

とか

「宿題だるい」 

とか言ったときと同じテンションで。


「いつ?」

「…え?」

「いつにする?」

怖くなってうつむく。

「…まだ」

「そっか」

なぜか彼の声はずっと明るい。


「さよならするときは、絶対一緒な」
                       fin.





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