【もしも未来を見れるなら】#1
「彩音ちゃん…もしも未来を見れるならどうするの?」
「え〜笑。私はぁ、アイツが将来死ぬのか確認してぇ、私が可愛いか確認する!」
「流石…。アイツってウザイよね。彩音が何時も可愛いのを勝手に嫉妬して…。」
「きゃはっ!!でしょでしょ〜?んでさぁお前は?どうなの?アイツの事…笑」
「ッ.............死ね!彩音!」
「はぁ?」
ドン!!!!!!!!!
ガタンゴトン..........ドチャッ。
ベチャッ………。
「っは!」
私は息を荒げながら、目覚めた。
「はぁっ、はぁ、はぁ。ふぅ…。」
私は深呼吸をして息を落ち着かせた。
「…また、あの日の夢…。」
“あの日”とは私が今。いや、今世で最も後悔している事だ。
2001年10月23日 午後4時18分
私が小学3年生の頃、私はある人、彩音を陥れてしまった。
『彩音』
彩音はクラスで1番恐れられてた。誰かを気まぐれで虐めたりして2人が不登校になった。先生は見て見ぬふりで助けなんて無かった。いつも女王様みたいに接してて、正直みんな彩音が嫌いだった。そんな時、彩音が私の親友を虐めの標的にした。私はどんどん目の光が無くなってゆく親友を見過ごせ無かった。私は、彩音に「私もアイツ嫌いだった。私も虐めたいから、計画を立てに一緒に帰ろう。」と口実を作り、彩音と一緒に帰る事にした。私はパソコンで調べたアリバイを作る為、両親には4時頃西向公園で遊ぶと言っておいた。友達はみんな彩音を陥れるのを賛成したので、みんなには私も西向公園で遊んでいたって事にしてもらった。そして私は“彩音を線路に突き飛ばした”彩音は呆然としたまま何も出来ずに死んだ。轢かれた顔を見ると、ベチャベチャになっていた。私は誰も見ていないことを確認して、急いで家に帰った。そうしてただの事故死として私達は、彩音を殺す事に成功した。私は今年で33歳になった。私は彼女の命を背負っている。重い重い命を。「ごめんなさい。ごめんなさい。」何回言ったって許されないってわかってる。でも仕方なかった。彼女は生きてちゃダメって思ってたから。それで人が生きるのなら良いって思ってたから。
もしも未来を見れるなら、私は彼女を殺さなかった。いや、殺せなかったのだろう。
どっちにしろ私の人生は暗闇にしか行っていない。それにずっと彼女に恨まれて体を蝕まれていくのは嫌だ。私は線路に飛び込んだ。
キキッーー!!!!!!!!! ドチャッ!!!!!!!!