未来の記憶

　私には未来が見える。でもずぅっと先のこと。例えば7年後、隕石が落ちると騒がれているけれど、通り過ぎる。
　12年後、酸素濃度が1％薄くなる。
　でもそれは、夢で見て、大抵のことは忘れる。
　本当かどうかもわからない記憶が私の中に刻まれていく。
　明日が来る保証もないのに

　⚠️ちょっとR要素あります！






人の心。知らないこと。
人の心。貴方が教えてくれたこと。
人の心。私に教えてくれたこと。
人の心。あの日教えてくれたこと。

　あの日、貴方は教えてくれた。貴方は私にキスをした。私に教えるように。そして、そのまま私を抱いた。優しい手。教えるようにじゃなく、愛するように。優しい手が私に触れる。
　その時私は胸が痛いような心地良いような不思議な感覚を感じた。貴方に言うとそれが感情だと、人の心だと教えてくれた。
　その日から私は貴方が好きになった。
　最大限の愛のココロ。
　

　流れ星。そんな物がある。流れている間に3回願い事を言うと願いが叶うという。
　僕は宇宙が嫌いだ。特に理由も無く。けれど、流れ星だけは好き。宇宙は瞬いてずっと存在し続けるけれど流れ星は数億年の旅の末消えてしまうのだから。
　僕は彗星に向かって言う。
　「君の事は僕は忘れないから！！」
　そして消える。何もなかったように。

　君は後ろについてくる。俺の後ろにいつもいてくれる。
　俺は中尉。君は少尉。階級で言えば一個差だけど、親子くらい歳が離れている。　
　少し前から戦争で君のような若い少年までも徴兵される状況。
　

　俺は君をまもりたい。



　


　ずっと見てきた背中…もう見れない背中。

　昔、人類は火を起こした。昔、人類は国を作り王を作った。昔、人類は戦をした。昔、人類は、戦争をした。昔、人類は地球を汚した。
　遠い日の話。本当に？
　新しい年の数え方が始まってから1999年。来年で世界が終わるなんて西暦の頃は騒がれていたらしい。こんな脆い世界壊れてしまえばいいのに。
　

　全て、人間の思考までもがデジタル化され、AIに支配された世界。容量が少なくなれば誰かがいなくなる。これが今の世界の死。

　


　彼方へ　


　今なんて無いのです。未来、明日だってデータが壊れたら来ないのです。過去なんて忘れ去られます。
　時代の流れなんて無くなるんです。毎日同じ事と数年に一度の世界の改悪。それしか無いのです。
　貴方は、過去今未来を信じますか？




　彼方より