3/21/2026, 6:55:26 PM
「二人ぼっち」
濡れたティッシュに
太った瞼
甘酸っぱい香りが
やけに目に染みた
空の心に
忘れかけた君の顔
妙に鮮明に浮かんだから
バカにしに来たのかとムカついた
愛に愛されなかった私だから
あなたの心、貰っていくね
腐りかけの肉片には
小さな枇杷が芽吹いた
3/13/2026, 9:33:21 AM
「もっと知りたい」
もっと知りたい
君がはしゃいで喜ぶ姿を
もっと知りたい
君が涙を流して泣く理由も
もっと知りたい
君が恋した人のことも
もっと知りたい
君が私をどう見てたかも
もっと、もっと
もっと知りたかったな
3/11/2026, 4:19:35 PM
「平穏な日々」
血豆だらけの手で
普段着ない白のワンピースを手に取る
紫の肌に絶妙にマッチして
思わずステージで踊り惚けた
ジャンプする度溢れる赤黒い紙吹雪に溺れ
この上ない快感が脳を支配し
全身が震えだす
次は何して遊ぼうかしら
ねぇ、あなた
じっとしてなんていられない
もっとこの空間を堪能したい
明日も明後日も、その次の日も
幸せを模した額縁には
キラキラ笑顔の私がいた
3/10/2026, 11:34:06 AM
「愛と平和」
毛並みの荒れた筆先を
黒く濁った唾液で整え
赤いシミのついたキャンバスに
愛する家族の姿を描く
身体に空いた小さな穴から
時折乾いた絵の具を掻き出して
夢物語の続きをなぞる
父さんも連れてっておくれ
微笑混じりの喘鳴が
この世の始まりを告げた
3/9/2026, 11:38:54 AM
「過ぎ去った日々」
非凡を気取った棺桶に
私の死体を添えて
最期の挨拶をする
過去を清算するように
汗で蒸れるまで手を合わせて
死臭が移った向日葵を手に取り
花弁をちぎってこう呟いた
惨めだったよ
私は私が大好きでした