たまには旅に出るのもいいであろう。
体を休めて癒やされるのは本当にいいこと。
何事もこんを詰めすぎることはなにごともよくないのだから。
大好きな君に送りたかった言葉。
『付き合ってください』
その言葉がずっと言えなかった。妙に恥ずかしかったし、幼馴染の君に改めて面と向かって言うのが出来なかった。
断れたらどうしよう、ダメだったらどうしよう?そんなことばかり考えてしまって勇気の一歩が踏み出せなかった。
結局他の友達に取られ、この気持ちを伝えることが出来なかった。
周りからは、冷ややかな目線で見られたりもした。誰もが私が好きだったことを薄々勘付いてたからだ。
それでも学校は休まず行けたものだ。そこは何かに張り合っていないと、光すら通らない深海に落ちてしまうほど落ち込むのを防ぎたかったからかもしれない。
それから、一年が立ったある日幼馴染が別れたのを噂で聞いたのだ。
友達からは『告れば?』なんて言われるが私はどうしてもやろうとは思わなかった。
私の恋は、別の人に注がれるようになっていたから。
その人に今度こそ告りたいと思っているから、大好きだった君への気持ちを決別した。
『先輩! 私と付き合ってはいただけないでしょうか?』
『いいよ』
その告白を敢行したせいか、友達や両親からは呆れられていたのは言うまでもない。
ただ、お世辞だと思うけど幼馴染からは祝福の言葉をもらった。
大好きだった君からの大切な言葉をそっと心の奥底にしまったのであった。
あなたはたった1つの希望なのだ。
それを失うわけには、いかないのだ。それでも、その希望は叶わない。
私の前で彼は死んだのだ。
もう希望はない、あとはただ滅びを待つのみなのだ。
人は、欲望に弱い。
それは、七つの罪に分けられるほどである。
ただそれも、人間の良いところではないだろうか?
今日私は、会社に行くのをサボった。
いつもとは反対方向の電車に乗り込んだ。
別に会社が嫌だったわけではない、ただなんとなく遠くの街へ行ってみたいと思ったのが始まりだ。
会社からは、何度も何度も電話やメールがやってくる。それらを無視しつづけて定時になる直前折り返し電話をかけ直した。
『今日は申し訳ありませんでした。引き継ぎとか諸々済ませてから会社辞めます』
それ以降上司が文句を言ってるようだったが、何も覚えていない。
ただどこか今はすっきりとした気持ちになれたのであった。