ー目が覚めるとー

天より雨しほたれ墮ちき
土瀝青叩く水煙る

此處は天空廿三階

靜かに墮ちて
蕩々と滿ちて

花流る
木の葉搖る

遠くへ行かばや
鳩の如く飛ばれば

覗き込みし地上世界
誰かが笑はば誰か泣く

らうがはしく哀しく
さりとて地は廻りゆく

此の世界にて
命と云ふ名の生温かき器

世と云ふ果て無き物語に
迷ひ込みあくがれゐる

何し度い何處へ行かふ

己のカタチと己の想ひ

見失ひて久しきに
氣のつかぬふり

笑ひつつ偽り目逸らせしし儘に
朝は來きて夜に墮うつろふ

電飾街人混みの中
霞みて消えゆく

君の姿は涙雨に滲む

愛があれば何でもできる？
…前もこのお題書いた気する

という訳で勝手に書く。
そしてお久しぶり





頬杖つきし
君の眼差し

眩し麗し

涼しきふりし
顏を背け

胸元握りし
僕の想ひよ

いつ傳うればと
胸を焦がすよ

−閉ざされた日記−


度くさんの言葉
舞ひ散り降り注ぐ

此の世の中の片隅で

命を搖らし
綴らる思ひ

あなたが生きる
其の場所で

今一瞬を
此の一瞬よ

穩やかであれ
幸ひであれ

命の燈火
煌めき煌け

初東風に
掌合はせ 空見上ぐ

春待つ蕾と 祈る掌