9/9/2022, 10:33:04 PM
‐世界にひとつだけ‐
何一つ
誇れるものは
持たない儘に
生まれて消えて
巡り續ける
ある意味幸せ
ある意味不幸
9/6/2022, 1:56:55 PM
‐刻を告げる‐
刻を告げる鐘の音に
硝子の靴を打ち捨てたなら
豪奢な衣裝も役も脱ぎ捨て
脇目もふらず驅けていけ
蝶よ花よと咲き誇る
“君よ誰より美しい”
8/21/2022, 4:43:55 PM
‐鳥のように‐
とほくに見える
雲がかつた白い山脈
あの雲を越えて
遙か遠くの山を越え
わたしの言葉よ
詩と云ふ枠を越え
呪文のやうに命を見いだす
唇から滑り墮ちていけ
命の炎は力強く
羽ば度き飛び立ち耀き燈す
しがらみと云ふ
生け垣を越え
制禦と云ふ括りを壞し
自由に謳ひ
奔放に遊戲べ
わたしの詩よ
顏も名前も知らぬ
誰かの胸の燈になれ
わたしを離れ
自由になれ
8/7/2022, 10:01:42 AM
‐最初から決まっていた‐
夜明けの青蛾
蒼白く耀いて
夜に取り殘された
羽ば度き
舞ひ散る鱗粉
夜明けの殘り香
日が昇り
沈む夢
儚い願ひと
祈りが織りなす
優しい輪廓
おいでよ
おいで
太陽と月の逢瀬
待つてゐるよ
8/2/2022, 11:35:06 AM
‐病室‐
夏の夕暮れ
蝉時雨
短き命光
人知れず
あららかに熱く
瞬き散よすが
戀を詠ひて
愛を歎く
我が想ひを
君に刻みて
君の聲を
我は忘れず
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