5/30/2022, 1:13:47 PM
‐ただ必死に走るキミ(私)
何かから逃げるように‐
地圖から抹消された
土瀝青路
ぼくが君を追ひかける
本氣で走つて逃げるといい
どれだけ逃げても追ひかける
どんな罠でも嗅ぎ分けて
君の足跡つけていく
フードの下から見え隱れする
紅い瞳と長い鼻面
カーブミラーに映つた獸
何處まで行つても
逃がさない
乾いたやうな
激しい衝動
月夜の夜は危險な入り口
ほらほら逃げなきや危ないよ
洩れる呼吸と濕つた足音
君の白襟引き裂いて
指で千切つて潰した野苺
君の首筋塗り度くつたら
フードをとつて姿を見せよう
割れた鏡に映つた獸
命乞ひなんか
聞こえない
墮ちる時間を樂しんで
5/28/2022, 3:03:01 PM
‐半袖‐
思ふが儘に
生きるが好いよ
わたしが愛した
君の背中
靜かに押して
見護るも愛
こんなばかたれ
想ひ續けるは
わたしだけ
5/27/2022, 12:21:03 PM
‐天国と地獄‐
照明落とした蒼い部屋
硝子の箱で搖れる魚
横目で追つて
口の端の咥え煙草
頬杖ついて眼鏡を掴み
煙草の火の先近づけた
空調搖れる觀葉植物
虚ろな瞳で天井眺め
ふと過ぎつてる
明日はどう生きるかの
詰らん現實
啼き交はしてる
愛鳥の鸚鵡
食べるも面倒
息も面倒
他人も面倒
氣怠い毎日
誰か爆彈落として
此の心臟に引火して呉れ
そしたら期待に応へて
劇物のやうに
業火をあげて
燃えてやるから
5/26/2022, 11:42:18 AM
‐月に願いを‐
風凪きて
夜は窓燈り
海滿ちては缺け
月滲み耀く
星煌めき瞬き
宙渡る旅人
遠き夢より
謳ひ來たりや
小夜啼鳥
5/25/2022, 12:10:01 PM
‐いつまでも降りやまない、雨‐
胸焦がし
戀しき君が我に問ふ
汝は何故に汝なのかと
我で無ければ
結ばれた戀