まるで何かの景色

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3/22/2024, 3:51:03 PM

仕事終わりの駅構内。とぼとぼ帰っていると、
サラリーマン達の大きな会話が聞こえてくる。

「いやぁ〜どうもどうも、今日はありがとね!」
「いえいえこちらこそ!また飲みに行きましょう!」

ぱっと見ただけでわかる、酔っ払いだ。
(ああいうの、バカみたい…)

はぁ…
(そんなことより、早く帰って、今日こそはさっさと寝よう)
バカみたい…バカみたい…

何のために僕は働いているんだろう

3/21/2024, 3:51:59 PM

横たわる僕がいる。

朝も夜も、仕事以外は、たいてい横たわる僕がいる。

休んでいるわけでも、何かをしているわけでもない。
ただぼんやりと動画を眺めて、
なんとなくその日の終わりを待っているだけだ。

「思い出なんて消えてしまえ」

そんな言葉を耳にした。
「僕を引き止める思い出なんていらないよ。」
そう叫ぶ。
僕には僕を引き止める思い出なんてなかった。
思い出の中の僕は必死に僕に訴えかけている。

そんな訴えも、広告のスキップボタンを押してしまえば、動画にかき消される。

僕はもっと僕に耳を傾けなければいけないと思う。
引き止められないまま進んで行った先は寝たきりの僕だ。ひとりぼっちと、ひとりぼっち。