紫音

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3/29/2024, 2:10:27 PM

 勧善懲悪の物語というものは世の人の好むところであり、人の世の望むところである。
 しかし、実際の人生において、人間は自ら悲劇の主人公となることを選ぶ。人生はその人生を生きる人の選択の結果であり、数ある選択肢から一つを選ぶこと、選び続けることこそ生きるということである。その選択の中で直面する問題を悲観し、時には絶望するのが人間であるが、得てして人間は悲劇の主人公を演じるものである。困難な状況を柔軟な思考で笑い飛ばし、嬉々として臨む心持ちを持てたならば、自ずと幸せは訪れる。

「ハッピーエンド」

3/28/2024, 1:04:49 PM

 猫にとって、見つめられることは相手の敵意の表れである。見つめ合い、唸り声をあげて威嚇し、全身で相手に自分の強さをアピールすることは、弱肉強食の世界を生きる猫の本能に刻み込まれている。そのため、目があったが最後、瞬きすら許されない。
 勝敗の分け目は至極明瞭で、先に目を逸らした方が負けである。

「見つめられると」