7/1/2023, 4:08:25 PM
束の間の呼気
曇りガラスの温もりに触れれば
彼の姿をうつし出す
病気の珊瑚を見せる前に
彼の足音を奏でる
トタンの壁
チタンの床
破綻の夢
揺れるベッドには甘い絶望が詰まってる
余りものの愛 引き算の憂鬱
知らない国の歌を歌ったら
さめざめとひとり泣いて 私は家に帰りたい
6/18/2023, 11:57:10 PM
ドリルで左脳に穴が空く
知らぬ存ぜぬ 架空の仇よ
6/4/2023, 8:15:35 AM
指を1本切り落とす歪み
有毒と科学する
きな臭い香り
知らない人について行かないこと
愛でたいのは本当の自分だった
にこやかな笑顔で送り出して
その裏で 親指を隠すのが
5/7/2023, 3:07:13 PM
音も立てずに涙を流すには
血反吐吐く人の横を通るには
心 穏やかに 生きること
それがいつから人の風情で 堕落して
背筋が凍りついたまま獣と抱き合うこと
今は昏きこの地に滴り止まぬ この欝も
私が瞼を下ろす この時までは
4/27/2023, 1:29:39 AM
土気色の顔つき
混ぜこぜに
脚が当たっても謝らない
メラニン這い出す山の裏
落ちてもゆかしき階の樹祭
砂瓶から汲めども 地獄
飢えた女と裸の男
伸ばしたその手に
善と悪 歪む魂の貌