求められる 才の塊
視界に映らない 努力の塊
見送る背中に 閉じた扉の鍵を掛け
頬を伝う何かを 空の涙と言い張った
荒れる群青 歓迎する岩達の集団
覗き込む 除かれる
残された影は 1人過去を謳う
この塩辛さが 悲しみならば
どんな砂糖菓子より 甘いと言おう
幸せの藍に 溺れる
此処で途切れた物語 世界はきっと喜ぶだろう
お題【正直】
タイトル【天邪鬼の反対言葉】
緑の檻で木霊する
小さな嗚咽と 嘔吐く声
体に呪いを孕ませて
笑顔の仮面を貼り付ける
最高の空を閉じ込めた
2つの光に 目を逸らし
価値なき嫌悪の 波の中
追わないキミは 歩みが進む
大義を掲げ 背を向けて
理想を描いて 歩く道
平和を盾に 善悪でする闇鍋が
溢れて止まらず 夜と泣く
お題【突然の別れ】
タイトル【再会の聖夜】
ネオン 彩る夜の街
雑音に被る 雨音
濡れた烏のやうな 路地裏
月は 闇に飲み込まれた
濃い酒の香り 吐息に混ざる紫煙
糸の切られた 人形達
海が散らばる 路地裏
壊れた傘を差す
まだ 始まったばかりの夜
明日に願う 歩みを止めて
美しく傲慢な セカイよ
まだ目を覚まさずに
お題【真夜中】
タイトル【夜の祝福】
掻き分け 掻き分け茨道
払って 落とした土埃
闇に紛れた 直垂の
若竹色を懐かしむ
無数の欲に 裾引かれ
蔦の蜷局が 絡む首
紅く染まった 両掌と
奈落に響く 死者の呼び声
地獄の片道切符を 手に握る
その背を 看取る
我等の罪は 手を握らずに
送ること
後に残りし 後悔を
悲しむ勿れ
それも又 時を継ぐ為
お題【後悔】
タイトル【許しを乞うて】
風の吐息 揺れる紫煙
赤い蛍光 白黒模様
闇色の海 浮かぶ硝子玉
運任せ 風任せ
止まるタイヤの 不快音
この果てなき道の 真ん中で
固く結んだ 鎖から
潮風の匂いを 運ぶ
お題【風に身をまかせ】
タイトル【人形】
~~~~~~※今回は下にもう1つ~~~~~~~
青空を駆け 風と戯れる
空の支配者さえ 従えて
この国の 広大な空
彼の庭であり 玩具
誰も行けぬ あの向こう
彼の守護が 終わるとき
彼は知らぬ地を 見渡すのだ
嗚呼 羨ましきあの翼
彼と共に飛び立つだろう
澄んだ翡翠 深い藍
今は風に身をまかせ
木漏れ日に 船を漕ぐ
お題【風に身をまかせ】
タイトル【微風に願う夢】