夢を見た
幼い頃の夢を
地獄から救い出してくれた君に
透き通った翡翠 天使の微笑み
僕が楽園に足を踏み入れることは
もう一度君の目に触れることは 無いけれど
君が永遠の眠りについた場所
せめてもの償いとして 花束を
その背に負うには似合わぬほどの罪を
男は最後の償いを果たす
お題目【花束】
タイトル【tu es mon soleil】
追記:花束はアスター・スターチス
アスター:変化,追憶
スターチス:途絶えぬ記憶,変わらぬ心
笑っていた方が都合が良い
スマイル 仮面で覆う
ゆらり 真夜中の公園
ブランコに乗って ゆらゆらり
サヨナラ
並行の道 前も後ろも自分次第
嗚呼 僕が前とするのは
いつか君に会うときは
きっと敵
スマイル スマイル
さぁ 本心を隠そう
笑顔の仮面で
お題【スマイル】
タイトル【後の祭】
チリチリ 潮風がしみる
ズギズキ 傷を抉る
旅に出た
茶封筒だけを持って
中の手紙を読むことはしない
コレは蓋をするモノ
笑っていよう
お願い 気付かないで
潮風が強く吹いた
青年の切なる叫びは
攫われた
お題【どこにも書けないこと】
タイトル【喧騒】
カチャリ カチャリ
時計の針を巻き戻す
ただその音だけが 木霊する
なぁ少年よ何をしているのだ
分からない いや何か探しているはずだ
カチャリ
音が止む 嗚呼そうだ
僕はお前をを探しているよ
今までも これからも
カチャリ カチャリ カチャリ
いつかお前に赤い花を
お題【時計の針】
タイトル【夜の森】
手を伸ばした 精一杯手を伸ばした
届くことは無いというのに
追いつけない 追い越せない
ついこの間迄は 僕の方が
いつの間にか追い抜かれていた
霧が出てきた
どんどん進んで行く君の背中が
霧に同化して 霧散した
もうどれだけ手を伸ばそうと
指先がかする事すら
道は違えた
お題【溢れる気持ち】
タイトル【後悔の杯】