下を向いて生きてるときは、道端に咲く小さな花や、水たまりに映る空の美しさにはっと気づかされる。

本のラストページより、間違って買った炭酸の味の方がずっと「続き」っぽい

どんなに離れていても画面の向こうの君の言葉が心の中に落ちてきて気づいたら私の一部になってる

「好きだよ」って言うのは、すこし怖い
だって、言った瞬間に、自分の形が相手に渡ってしまうから
言わなければ、まだこの気持ちは私の中だけにあって、
壊れないし、変わらないし、寂しくもならない

でも私は、言いたいと思ってしまう
それがほんの一瞬でも、世界の端っこで伝わったら
私の見てる景色が、ちょっとだけ意味を持つ気がするから

たとえば、誰かが落としたハンカチを拾って
「好きだよ」って言えたら
それは優しさの形をしてるし
道端の猫に向かって「好きだよ」って言ったら
それは私自身の孤独が、ちょっとだけまるくなる

好きって、
相手のことを知りたいっていう欲
同時に、自分を知ってほしいっていう欲
どっちも入ってて、だからこそ、厄介で、素敵で、めんどくさくて、キラキラしてる

私は今日も誰かに言えないまま
喉の奥にしまった「好きだよ」を、
夕方の中に溶かして歩いている

君には別の一番がいるかもしれないけど私が君の一番だって思えればそれでいいよ！