君と見た景色



春は桜を見ながら鳥のさえずり聞いて
夏は澄んだ青空と日の光を反射して煌めく海を見て
秋は赤く染まる紅の紅葉を見つめ、まだみどりの葉すら愛おしい
冬は雪降る中に小さな子ウサギを作ってそれが解けていく様を見ながらこたつの中でみかんを食べる


春夏秋冬

手を繋いで


手を繋いだら君はにっこりと笑いかけてくれた。
だからよく君とお出かけする時は手を繋いだ。君の体温を感じられて心地よかった。でも···君はいつの間にか他の奴と手を繋ぐようになったよね。



酷いなぁ


僕はこんなにも愛してるのにさ













そう話す友人に寒気がする。友人は数年前おかしくなったのだ。友人の奥さんが事故でなくなってから

大好き
世界線はa21

「兄さん大好き！」
妹はよくそう言って俺に抱きついてきた。
「俺も大好きだぞー！」
勿論抱き締め返した。でも今の妹には大好きと言えるほどの力はない。抱きついてもこなくなった。
でも俺は知っている。妹が毎晩俺の腕に抱きつきながら「ご···めんな···さい·····大好き····こんな··いも、うとで···ごめん··」戦争罪人という罪を背負った妹は正面切って大好きと言えなくなってしまった。いつか妹が全てを忘れて前みたいに笑顔で俺に抱きついて大好きだと言って欲しい

叶わぬ夢




将来はお医者さんになりたい！
そう言って笑っていた娘が10年前。今は母親である私は娘の葬式の準備をしている。自殺だった。病院で一緒に研修をしていた人達に陰口を叩かれていて鬱になってたらしい。
結局娘の夢は叶わなかった


でも母親である私は新しい夢を見つけた。




ちゃんと地獄に送ってあげるから娘はどうか天国で安らかに

花の香りと共に






桜が咲く季節に香るのは淡い恋