まだ携帯がなかった頃のお話
授業中に自分の言葉を書いたメモを
先生に見つからないなように
席から席へ
クラスの友達に渡していた
…ある日の午後
クラスの気になる男子から手紙が回ってきた。
こんなこと初めてだった
高鳴る思いを胸に
折り畳んだメモを
先生の目を盗んで
開いてみた
そこには
「真夜中のミッドナイト!」
ぶーふー!
なに?この頭痛が痛いみたいな!
授業中に大爆笑!
先生はじめ、周りの視線が痛い!
あー最悪!
でもね、そんなことしてくる君がなーんか好きでさ
10年後に私の旦那さんになるなんて!
…私のこと気にしてたの?あの頃から?
20歳
成人式
ありのままで出席する
旅立つ姿で
高校の制服を成人式で着て出席した
でも・・・
周りの反応は無い
みんな友達との会話を楽しんでいた
・・・さみしい
あ!仲の良かったミサトちゃん!
きれいになったなぁ~3年ぶり
私のこと覚えててくれたんだ
手を降っても答えてはくれなかった
そう・・・それもそのはず
・・・彼女が手に持っていたのは私の遺影
そう、私は3年前、事故で死んだ。
そう、下校途中の出来事だったよね、ミサトちゃんと一緒だったよね
魂だけの状態っていうのかな?
心はずーっと地元を離れず彷徨っていたとおもう。
でも、うれしい。こうして覚えててくれたんだね
ミサトちゃんが、同級生達と嬉しそうに懐かしそうに話している
うれしいなぁ
ミサトちゃんがふと、こんな話をしているのを聞いた
「今日はカナコも一緒に出れて良かった!」
もうそれで何もかも満たされた気分になれた
・・・生まれ変わってもまた友達でいてください。
三日月
明日は四日月
そして明後日は五日月
・・・何日か続けてみようかな?
言葉の意味と実際の情景
合うわけないのよ!
現実と理想
そんな乖離はあるよね?
君が嫌いないになる意味わかるよ
今一瞬
すれ違ってるからね
ああ!嫌い!大好き
でも好き!好き!
ああ!神様!
矛盾に狂ってもいいですか?
お題 いろとりどり
色とりどり
目に映る色は何種類なんだろう
坂を駆け降りる私。
坂道から街並みを見下ろす私
わずか1cmずらしただけで何種類もの色が移り映える
その刹那
大好きな君が見えた
恥ずかしくて
真下を向く
鼠色のアスファルト一色に
心は何色にも彩られてるのに・・・
お題…さよならは言わないで
どこまでも晴れた日に、目に映る緑の水田が
日々の平穏を担保してくれている様で
変わらない残像を心の中に焼き付けてくれる。
君と手を繋いだ日々が
まだ続く様な気がしてね。
未練がましいのはわかってる。
まだ心の中で手を繋いでいて欲しい
去らないで欲しいの
道端の背の高い木々から漏れ出る
邪魔する様な蝉の声、でも君との残像を焼き付かせてくれるね。
来世でまた会いたい。さよならは言えるはずも無い。
そして言わないよ。
また瞳を閉じた瞬間にきみと逢おう。