部屋の片隅で
あなたを待っていて
ふいに戸が開いて
あなただと思って
戸に駆け寄って
あなたを期待して
さよならは言わないで
今ハッピーエンドを繋げているから
今幸せを結んでいるから
断ち切っては行けないような
言ったら終わってしまうような
一時の儚い幸せを
無下にしないであげたいの
だからお願い
さよならは言わないで
アパートのベランダから
秋風が優しく頬を撫でて、
都会にはなかなかいないコオロギの声が耳を癒す。
[私、以外と秋好きかも。]
と、貴方へ向けてはにかむ。
こんな平凡な幸せが続きますように。
女になりたい俺は雨が嫌いだ。
ジメジメしてるし、湿気で髪はうねるし。
冷たいし、服も濡れるし、嫌なことしかない
特に夏なんか最悪で、靴下が蒸れて
ずっと干しても乾かないし……
とにかく雨の日は何もしたくない、倦怠感に襲われる。
僕は、良く考えたら晴れも嫌いだ。
暑いし、湿気はすごいし
汗が出て、そこらじゅう暑くて堪らない。
自分は、もしかしたら雪も嫌いかもしれない。
冷たいし、素肌に少し触れるだけで凍傷になりそう。
雪だるまではしゃげた子供の頃に戻りたい。
私は、いい加減に何がしたいんだろう。
何だかよくわかんなくなっちゃった。
この曇りで、なんでもない今日に死ねたりしないかな。
今日は、すごく強い酸性雨。
体が熔けて、死んじゃうくらい。
なのに気持ち的にはすごく柔らかい雨だ。
男になりたいあたしは、酸性雨が好きだ。
からだがどろどろとけて、ぜんぶおわりだ。
アイドル見たいなあの子。
いつも明るくて眩しい子。
にこにこ笑顔の優しい子。
イルカの様に声が高い子。
いつも笑顔の不気味な子。
正しい反応を知ってる子。
いい子を演じてる賢い子。
あの日、あなたは哀愁を誘う瞳をしていた。
いつも強い当たりしてごめんね。
しらじらしいとか言ってごめんね。
手厳しい大人もいるだろうけど、
展示されてるルビーみたいに真っ赤な心を。
夜のアクアマリンみたいに輝く青を。
。。。紫色のオーラを放って、誰よりも光るあの子へ。