『透明な水』
透明な水のような心でいられたら
心に映る景色はどんなでしょう?
水面のように逆さまならば
美しい景色になるかしら
水面のようにさざ波立てば
すべて歪んでしまうかしら
透明な水のような心でいられたら
心に映るあなたはどんなでしょう?
『理想のあなた』
今思えば、理想の人だった。
付き合っていた時は、そんなふうに思わなかったけど、失ってから、わかることがある。
彼に見合う女性であろうと自分磨きも頑張れたし、少しの背伸びが自分自身の成長に繋がった気がする。
でも、もう、遅い。
理想のあなたに背を向けた私は、自堕落な女になってしまった。
今思えば、あなたといた私は、理想の私だった。
と、まあ、愚痴になってしまった…。
過去は戻らないから、思い出に耽ったついでに、これから少し背伸びをしていきたいかな。
『突然の別れ』
離別にしろ死別にしろ「突然」って、あまりない気がする。
感覚は個人差ありそうだけど。
突然はじまった戦争で、平穏な日常とお別れせざるを得なかった人たちが世界にはいる。
平和との突然の別れ。
やるせない。
『恋物語』
恋愛経験はあるけど、絵本の中の恋物語のような、キラキラした素敵なエピソードはない。
しかも、久しくトキメイていないので、想像すら難しい。
なので、昔、恋をしていた時の詩を載せておく。
「夜霧」
柔かな香りに誘われて
鼓動に耳を当てました
軽やかな声が心地よく
そっと瞳を閉じました
髪とく指に頬染まり
そっと唇寄せました
あなたの香り
あなたの美声
あなたの瞳
あなたの あなたの あなたの 全て
ああ 朝日で消える夜霧のように
私はあなたに溶けてゆく
彼のこと、思い出すと
未だに苦しいです。
そんな、どこにでもある、失恋物語。
『真夜中』
何も浮かばないので、俳句にしておく。
・真夜中の初夏の香りを懐かしむ(季語:初夏)
(まよなかのしょかのかおりをなつかしむ)
・静けさに冴える真夜中若葉風(季語:若葉風)
(しずけさにさえるまよなかわかばかぜ)
・妖しげに真夜中似合う月下美人(季語:月下美人)
(あやしげにまよなかにあうげっかびじん)
お粗末さまです。