【279,お題:優しくしないで】
優しくしないで、余計惨めになるから
冷たくしないで、寂しさに埋もれてしまいそうになるから
じゃあどうすればいいんだよ、って...
それが分かったら苦労してないよ
分かったところで私はひねくれ者だから、きっと誰かに言うなんて出来ないわけで...
「...何もしなくていい...」
「ぁあ?なんだよもう、さっきから急に泣いたりキレたり...」
「でも、もうちょっと隣に居て...」
「...はいはいわぁったよ、全く世話が焼けるお姫様だな」
温かいのも冷たいのも苦手な私には
彼のぶっきらぼうな優しさがちょうどいいのかもしれない
【278,お題:カラフル】
全部の色をのせて混ぜても、それはカラフルとは言えない
一つ一つ丁寧に配色を考えて、役割を与えて
お互いを支え合い、引き立てあってようやく「カラフル」となるのだ
【277,お題:楽園】
苦しいことは何一つなく、いつも優しさに包まれて
穏やかに時間の過ぎる場所。
もしそんなものが楽園と呼ばれるのなら、馬鹿らしいと笑い飛ばしてやりたい
楽園などあるわけがない、そんなものはの机上の空論ですませるべきなのだ
楽園なんてない、だからこそ私たちは助け合わなくてはいけない
一番大事なことには自分で気付かなくてはならないのだ
いつかそれができたなら、この世界が本当の楽園になるだろう
【276,お題:風に乗って】
風の手のひらの上で、ふわりふわ
温かい日差しの中で、ふわりふわ
やがて風が地面に下ろし温かい地面で、すやすやり
雨が、ずざぁずざぁと降り注いで
お日様が、ぽわぽわと包み込んでくれる
そして、にょきにょきぐんぐん育ったら
新しい誰かが顔を出す
みんな同じ世界で育っていく
【275,お題:刹那】
楽しいことは、いつでも一瞬で過ぎていく。
照りつける日差しの中、一緒にアイスを食べたこと
チャリでどこまで行けるか試して、気付いたらとなり町まで来ていたこと
体育祭は敵どうしで、リレーなんか接戦だったなぁ...
2人同時にゴール前で転んで、なんか面白くなってきちゃって勝敗とか覚えてないや
あーそうだお前スイカ割りの時、俺にでたらめな方向教えてきただろ
まあその後やり返して、お前を池に落としたのはいい思い出だ
高校で別々になっても、お前だけは連絡取り合ってたし
俺が大学受ける~って言って「頑張れよ!」って言ってくれたのはお前だったな、家族は猛反対だったからw
お前は高校終わって...専門学校に進んだんだったな、獣医目指すんだっけ?今頃どうしてるだろう
...本当...楽しい日々だったなぁ
お前は今何してんだ?夢は叶えたか?話したいことが沢山あって困るな...
ああそうだ、一番聞きたいこと...彼女できたかw?
もう何年前だろうな、青春ってこんなに早く過ぎるのか。刹那の輝きってこんな感じかぁ
こんなことなら、一回ぐらい気に入らねえ担任殴っとくんだったな
今度どっかで会おうぜ、せっかく大人になったんだ酒飲んでみてえよな
いい店合ったら教え会おうな、抜け駆けは無しで
じゃあ、また後でな