『ごめん』




そう言って去った君




どうせあの子の所にいくんでしょう？



悪かった天気も


待ってましたと言わんばかりに雨が降ってきた




雨を感じて思う





あの子が泣いたらきっとお天気雨で




青空の中、雨粒をキラキラと輝かせる




私が泣いたら通り雨なんだろうなぁ



太陽の光を遮って雨を降らす





私はお天気雨の方が好きだ






―――通り雨

『ごめん』




そう言って君は目を伏せた





今まで五月蝿かったはずの雨の音が






私を慰めてくれる






この気持ちも





ポツポツ　ザーザーと落ちる水滴の中で





溶けてしまえばいいのに








そしていつか巡りめぐって







知らない誰かが






笑顔で太陽の下を歩く








力になれたなら











───梅雨

純白のドレスを纏って







優しく笑う貴方を







私の色に染めることができたなら










幸せそうな貴方は



　

真っ白なブーケを持って










『今までありがとう』と













私の両手には





貴方がくれた純白があった





────今日はいい夢が見れそう









───無垢

何かがものすごい勢いで迫ってくる





僕は目が離せなかった





夜空に散る星屑のように





キラキラと輝けたなら








『あぁ、、』






───僕の旅はまだ始まったばかりだ







──終わりなき旅