オメデトウ。
それが
ここでの
適切な言葉だから。
なるべく
表情に
声に
ホンネが出ないよう
気を付けて
笑うようにした。
親友の
結婚
妊娠。
そういう年齢だし
周りだって
どんどん
その道を辿ってるから
【話したいことがある】
って言われて
ピンと来た。
これから
旅行とか
ごはんとか
気軽に
誘える人が
また一人
居なくなっちゃう。
どんどん
置いていかれる、
わたし。
#行かないで
海に来た。
潮の香りと
波の音と
強い日射し。
最近
毎日が
バタバタとして
1日が
早かった
けど
今日は
ゆっくり動く雲を
のんびり見つめて
時間が
ゆったりと流れていて
心地良い。
このまま
現実に戻らないで
ずーっと
ぼーっと
していたいな。
#どこまでも続く青い空
夏服に
ありがとう、
また来年ね。
ありがとう、
さよならね。
をして
冬服に
久しぶり、
今年も
どうぞよろしく。
をして。
あと
他に
どんな服を
買い足そう?
好きな
ブランドのサイトを
チェックしたり
ショッピングモールへ
行ってみたり。
さぁ、
今年も
ファッションを
自分なりに
楽しむぞ。
#衣替え
叫びたかった。
自分が
嫌だったこと
傷ついたこと
悲しかったこと
悔しかったこと
言いたいことを
全部
全部
ぶちまけて
ぐちゃぐちゃにして
去ってやりたかった。
でも
気持ちとは
裏腹に
体が
限界で。
言いたいことを
言おうとすると
吐き気がして。
ムリだよ。
このまま
何も言わず
早く逃げろ!
って
言われてる
気がした。
家に帰って
独りになって
言えない
ぶちまけられない
自分がまた嫌になって
ひたすら
泣いた。
#声が枯れるまで
不安だ。
上手く
やっていけるかな?
今のほうが良かった
って後悔しないかな?
まだ見ぬ世界は
想像がつかなくて
一歩踏み出すのが
怖い。
―――大丈夫、
今までだって
怖かった。
初めてだから
怖くたって
当たり前。
怖い思いしながら
ここまで
なんとかやってきて
それでも
やってみたい
って
思ったんだから
踏み出せ、
わたし。
#始まりはいつも