『今日にさようなら』
将来を考えて怖くなった
発した言葉は
誰かを傷つけていないかと 不安になった
人に見られながら転んだ脚は あざになった
そんなくだらなくて
心配症で
恥ずかしい
今日は
明日になんか
ついてこなくていい
だから
「またね」
じゃないよ
もう 会わないはずの
今日に
「さようなら」
『お気に入り』
あの場所
全てが詰まってる
あの子の名前は
今日もないけれど
そこから
見てくれていると
信じてるよ
苦しいとき
泣きたいとき
あの場所に行くの
「大丈夫」って
言ってくれているような気がして
山の上にある
あの場所は
今日も太陽に照らされている
私の
お気に入りの場所
『誰よりも』
誰よりも
かっこいいと
すごいと
言われる人になりたかった
でも そんなの無理だよね
『10年後の私から届いた手紙』
10年前の私へ
貴方が今、何が不安なのか 私はよくわかってるよ。夢は叶ってるかとか、あの人と続いてるかとか、幸せかとか… こんなことだよね。でも、ごめんね。それは言えない。なぜかって? 私は、貴方に生きててほしいから。10年後、貴方がどうなってるか 見に来てよ。
鬱とは無縁だった貴方は、精神病になって、飲み始めたお薬が身体に合わず、悪化し 自傷行為や、自殺未遂をした。10年前の貴方。苦しかったよね。報われないってずっと地獄のような生活を送ってたよね。そして、薬がトラウマになった貴方は、飲むことをやめ 今、自分の力で立ち上がろうとしている。本当にすごいよ。あの時、薬をやめる決断をしてくれてありがとう。死なないでいてくれてありがとう。
「あと10年、頑張って」とは言わない。苦しくなるときも、絶対あるよ。でも、その分 楽しいと、幸せだと感じるときもあるんだよ。だから、そんな瞬間を待って、とりあえず明日 生きてみない? 案外大丈夫だと思うよ? そしたらね、今度は明後日も生きてみよう。何かしなきゃいけないとかじゃなくて、ただいるだけでいいの。そしたらね、いつのまにか10年経ってたんだ。
大丈夫。10年後の貴方は、この手紙を思い出して、また10年前の貴方に手紙を書けるぐらいになってるよ。ほら、私って結構気分屋じゃん?笑 意外と、けろっとしてるかもよ笑
だからね、会いに来てよ。10年後の私に。
10年後の私より
『バレンタイン』
遠くにいる貴方に
恋した私
私たちは
いつ会えるかも
まず
会うことができるのかさえも
わからない
だからね もし
私が貴方の目を見て
今は手元にある このチョコを
わたせることができたら
お返しは
とびきりのキスとハグを ちょうだいね