些細なことでも
貴方に伝えていたら
些細なことでも
貴方に相談していたら
私の唯一の親友
貴方に小さなことでも相談していたら
今はここにいなかったのかな
最近忙しそうで
私と話すことが無くなっていた貴方に
心配かけたくなくて
迷惑かけたくなくて
何も言わずにいたけど
もう無理みたい。
太陽はいつの間にか海に隠れ始め
夕日と化していた。
潮風が私の顔を刺すように吹き付ける。
-そろそろいいかな
さようなら
私の人生
さようなら
親友
私は崖から海に身を投げた。
「些細なことでも」#4
枠(心の灯火)
彼のスマホ。
3回で解除に成功した。
1回目は彼の誕生日、
2回目は私の誕生日、
3回目は私の親友の誕生日。
赤い丸に“4”と着いた、緑のアイコンをタップし、LINEを開く。
真っ先に目に映ったのは、トーク一覧の2番目にある、私のアイコン。右端に赤丸の“3”がある。
トーク一覧の1番目は、私の親友がいた。右端に赤丸の“1”がある。たった今メッセージを送信したようだ。
昨日
私「今日は何時に帰るの?」16:49
私「おーい」18:18
私「何かあった??」19:13
今日
親友「昨日は楽しかったよ♡」4:44
昨日の夜遅くに帰ってきた彼。今は眠りについている。
結局、私のLINEは開けずに帰ってきた。
きっと私の親友と遊んでて、夢中で気付かなかったのだろう。
…彼と親友がとても憎い。
二度とLINEも、スマホも開けなくしてやろうか。
私は、彼のスマホ目掛けて金槌を振り下ろした。
-気付いてない。
鈍感な男。
そうだ、彼の目も開けなくしてあげよう。
そっと寝ている彼に近づき、閉じた目に向かって-
あなたの
「開かないLINE」#2
成績優秀な君
勉強が苦手なぼく
スポーツ万能な君
スポーツが苦手なぼく
顔もスタイルもいい君
見た目に自信が無いぼく
歌が上手い君
歌が苦手なぼく
絵が描ける君
絵が苦手なぼく
学級委員長の君
目立つことが苦手なぼく
誰とでも話せる君
話すことが苦手なぼく
なんでも出来る君
なにも出来ないぼく
みんなに好かれる君
みんなに嫌われるぼく
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事故に遭ったきみ
この世に居ないきみ
生きる僕
心の無いきみ
心無い僕
これで埋まった
僕ときみの不完全な部分
-これで僕達同じだね
きみと僕は不完全。
不完全な僕 #1