紗々猫

Open App
9/4/2023, 10:17:19 AM

些細なことでも

貴方に伝えていたら

些細なことでも

貴方に相談していたら


私の唯一の親友
貴方に小さなことでも相談していたら
今はここにいなかったのかな

最近忙しそうで
私と話すことが無くなっていた貴方に

心配かけたくなくて
迷惑かけたくなくて
何も言わずにいたけど

もう無理みたい。


太陽はいつの間にか海に隠れ始め
夕日と化していた。

潮風が私の顔を刺すように吹き付ける。



-そろそろいいかな


さようなら

私の人生

さようなら

親友



私は崖から海に身を投げた。

「些細なことでも」#4

9/3/2023, 9:31:00 AM

枠(心の灯火)

9/2/2023, 8:16:20 AM

彼のスマホ。
3回で解除に成功した。

1回目は彼の誕生日、
2回目は私の誕生日、
3回目は私の親友の誕生日。

赤い丸に“4”と着いた、緑のアイコンをタップし、LINEを開く。

真っ先に目に映ったのは、トーク一覧の2番目にある、私のアイコン。右端に赤丸の“3”がある。

トーク一覧の1番目は、私の親友がいた。右端に赤丸の“1”がある。たった今メッセージを送信したようだ。


昨日
私「今日は何時に帰るの?」16:49
私「おーい」18:18
私「何かあった??」19:13

今日
親友「昨日は楽しかったよ♡」4:44

昨日の夜遅くに帰ってきた彼。今は眠りについている。
結局、私のLINEは開けずに帰ってきた。
きっと私の親友と遊んでて、夢中で気付かなかったのだろう。

…彼と親友がとても憎い。
二度とLINEも、スマホも開けなくしてやろうか。

私は、彼のスマホ目掛けて金槌を振り下ろした。

-気付いてない。

鈍感な男。

そうだ、彼の目も開けなくしてあげよう。

そっと寝ている彼に近づき、閉じた目に向かって-


あなたの
「開かないLINE」#2

9/1/2023, 9:02:40 AM

成績優秀な君
勉強が苦手なぼく

スポーツ万能な君
スポーツが苦手なぼく

顔もスタイルもいい君
見た目に自信が無いぼく

歌が上手い君
歌が苦手なぼく

絵が描ける君
絵が苦手なぼく

学級委員長の君
目立つことが苦手なぼく

誰とでも話せる君
話すことが苦手なぼく

なんでも出来る君
なにも出来ないぼく

みんなに好かれる君
みんなに嫌われるぼく

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

事故に遭ったきみ


この世に居ないきみ


生きる僕


心の無いきみ
心無い僕


これで埋まった
僕ときみの不完全な部分



-これで僕達同じだね

きみと僕は不完全。

不完全な僕 #1