1/13/2024, 8:14:15 PM
別れ際
頭をポンと
撫でていく
私にだけと
夢を見てたい
1/11/2024, 6:36:11 PM
振り返っても誰もいないはずの道に、本当に誰もいないか、確認しながら歩いていた。
深夜1時の商店街は静かで、等間隔に並ぶ街灯の灯りも心なしかひんやりして見える。
首元をマフラーに埋め、少しずれたイヤホンを正す。
気に入ったアルバムをリピートする癖があり、ぼんやりと曲を聞き流している。
ふと、聞いている歌詞に意識がゆく。
「しわくちゃな笑顔が聴いてくれた私のこと
聞きそびれた、あなたのこと」
祖母のことだ。
ハッと思い当たった。
もしかしたら、全然違うのかもしれないけれど。
深夜1時の私にはそう聞こえた。
近頃病気で倒れたと聞いた。
体調が悪いのを我々に隠そうとする。
このままでは、私だって「聞きそびれて」しまうかもしれない。
きちんと連絡しよう。
もっと話をしよう。
何度だって、同じ話を聞こう。
昔きっと、あなたがそうしてくれていたみたいに。
寒さが身に染みて、どういうわけか涙が出てきて、冷たい頬を流れていた。
「White Rabbit」緑黄色社会より、一部歌詞引用