『20歳』
ピロリン
『成人式もう来てる?』
『いや、行ってないよ』既読
ピロリン
『いつくんの?』
『いや、行かないよ』既読
ピロリン
『なんでやねんΣ\(゚Д゚;)』
『てへっ(´>∀<`)ゝ』既読
ピロリン
『……で、冗談抜きでいつくんの?』
『いや、だから行かないって』既読
ピロリン
『……マジで?』
『マジで』既読
ピロリン
『今どこにいんの?』
『今ちょうど電車に乗るとこ』既読
ブー
『どこに行くつもり!?』
『不動明王を拝みに行くの』既読
ブー
『不動明王!?成人式の日に不動明王!?誰と!?』
『一人』既読
ブー
『一人!?』
『そんなに言われると照れる(/ω\)』既読
ブー
『照れる要素どこよ?!』
~30分後~
ピロリン
『まさかの既読スルー!?腹立つ!』
『三日月』
君が三日月だったから
私の心を突き刺した
君が半月だったなら
君が満月だったなら
こんなに深くは刺さらなかった
この傷が癒えるには
三日月《さんかげつ》はかかるだろう
「雪」
純白の雪が夜空からふわふわと舞い落ちる
月光に照らされ、ぼんやりと光を纏って
……とても幻想的だ
朝になり、玄関を開け外へ出る
雪が積もっている
昨夜あれだけ幻想的な風景を創り出していた雪だ
その積もった雪に一歩踏み出し、また戻す
真っ白な雪のキャンパスに、私の足跡が一つ残った
美しい雪に、自分の足跡を残す
……何だかとても背徳的ではないだろうか?
『君と一緒に』
「貴女は価値のある時間の使い方をしているかな?」
「……」
──ペラ
「……あぁ、いきなりごめんね、少し気になって」
「……」
──ペラ
「そうだなぁ……うん」
「……」
──ペラ
「お金は価値のある使い方をしなければならない、それはどうしてか分かる?」
「……」
──ペラ
「そうしなければお金の価値が無くなるから、当然だよね」
「……」
──ペラ
「貴女の時間も同じじゃないかな?貴女が今過ごしている時間の価値は貴女自身が決めるもの」
「……」
──ペラ
「だから私は貴女に聞いたの」
「……」
──ペラ
「貴女は価値のある時間の使い方をしているかな?」
「……」
──パタン
「……つまり何が言いたいの?」
「…………私と一緒に居て楽しいのかな?って」
「……そんなに心配しなくても、私はこの時間が好きよ」
「でも私の体が弱いせいで、二人で話すか本を読んでるだけだし……」
「……貴女と一緒に居られるだけで、私にとっては価値があるわ」
「……そっか」
「……そうよ」
「……」
「……顔、赤いわよ」
「……うるさい」
『幸せとは』
「幸せとは不幸じゃ無い状態の事なんじゃないかとか思えてる今が幸せな状態なのかも知れないと考えているあたり自分は不幸ではないのかなとか思ったりしている現状を省みた時にやっぱりこういう日常が幸せなんだろうなんて詩的な事を考える余裕がある事こそが幸せの実態なんじゃないかとかそういう事をつらつらと足りない頭で思い描くこの時間が無駄なものなんだとしたらそれは不幸に繋がることになってしまいかねないのでやはり幸せとは不幸じゃ無い状態の事なんじゃないかな?」
「……幸せが何かとてつもなく分かりずらい事は分かったよ」
「えっ!こんなにも懇切丁寧に説明してあげたのに!」
「……あんたが幸せ者だって事も分かったね」
「えへへー、そう言われると照れるなぁ」