10/23/2022, 10:48:56 AM
『どこまでも続く青い空』
あの子が飛んだ
「あの子は虐められていた」
あの子が飛んだ
「あの子は真面目で優しい子でした」
あの子が飛んだ
「あの子はあなたが好きでした」
聞いたら出る出る馬鹿語り、そんなチンケなワケが無い
お前があの子を救えなかった、あんたの為に生きれなかった
そこにあの子は居たはずなのに、あの子は探したはずなのに
そうしてあの子に捨てられた、全員揃って失望された
だからあの子は飛んだのだ
だからあの子は死んだのだ
だから───
遠ざかっていく空を見ながら想う
その青空は……どこまでも続いていた
10/22/2022, 7:38:35 PM
『衣替え』
最近急に寒くなってきた、長袖の服を出そう。
半袖の服はしまい込む
最近急に暑くなってきた、半袖の服を出そう。
長袖の服はしまい込む
まだまだ暖かい日もあるし、少しだけは残しとこう。
半袖の服を少し出す
まだまだ冷える日もあるし、少しだけは残しとこう。
長袖の服を少し出す
私は何時でも私様、服の皆は振り回される
文句なんて言えないよ、だって──
……うーん、この服はもういらないな。
──ねぇ?
10/22/2022, 3:14:16 AM
『声が枯れるまで』
子供の頃は良かった
「楽しかったなぁ」
周りの大人が優しかった
「嬉しかったなぁ」
責任なんて無かった
「気楽だったなぁ」
それが今はどうだろう
「…………あぁ」
周りの人は信用出来ず
「……そうだよなぁ」
責任だけが伸し掛る
「……もういいよなぁ」
──ガタンッ
「──!!……──!……、…………」
どうして声が出ないのか
「…………」
あぁ……枯れたのか