あのひとが逝き
独り取り残されて
空っぽになった心に
二人の想い出を
埋め続けるだけの日々
逢いたい
触れたい
声が聴きたい
叶わぬ事を願う虚しさ
あのひととのsweetな時間は
もう永遠に
失われてしまった
# 失われた時間
いつの間にか
背中の羽は抜け落ちて
空想の世界は狭まり
現実的な日常生活に
追われるうちに
夢を追いかけることも
忘れてしまう
世間に多少の違和感を感じても
大抵の事には妥協して
目立たぬように自衛する
そんな大人になってしまっても
瑞々しく柔らかな子供心を
少しでも保存して
感動する心
感動できる心は
いつまでも失わずにいよう
# 子供のままで
君の名を
心の中で
どれほど叫ぼうと
声には出せず
届く事なし
片恋の秘めたる想いは
# 愛を叫ぶ。
ふとした瞬間に
鮮やかに心に浮かぶ
あのひとの笑顔や横顔
言葉や声
共に過ごした日々の
様々な出来事
わたしの中に残る
未練心は
終わった恋を
いつまでも
手放せずにいる
# 忘れられない、いつまでも。
一年後
また
桜の花を見る事が出来ますように
去年は
体調不良で外出が出来ず
桜の花を見る事が出来ませんでした
桜には想い出が多く
わたしには特別なものですから
桜を見られないのは
とても寂しく悲しいことでした
今年はなんとか外出が出来
近くの公園に幾度も出掛け
花天井の下で去年の分まで
存分に桜の季節を楽しみました
願はくは 花のしたにて 春死なん
そのきさらぎの 望月の頃
西行法師
# 一年後