もうこの世にはいない
君と
なんにも
一緒に出来ない事が
こんなにも淋しいなんて
悲しさを通り越して
笑ってしまいそうだよ
だから今夜も
夢の中で
君に逢いに行くよ
君と一緒に居たいからね
きっと
目が覚めたら
全部忘れていると思うけどさ…
# 君と一緒に
降水確率0%の
冬晴れの朝
洗濯機はフル稼働
籠いっぱいの洗濯物を
お陽さまの光の中に干しながら
心も一緒に日光消毒
深呼吸一つで
昨日の涙は
跡形もなく乾いて
今朝のコーヒーは
美味しさ2割増し!
# 冬晴れ
どなたが
名付けたのでしょう
木に春と書いて
椿…
ひたすらに
春を想い
春を恋い
雪の中に咲く
冬椿
願い叶わず
出逢えぬままに
花びらに
色香を残し
散る冬椿
冬椿の紅い色
哀れな女の
心いろ
想いを秘めて
咲き狂う
枝から離れて
なおさらに
紅く燃えたつ
哀しさは
未練というには
つらすぎて
冬椿の紅い色
さびしい女の
心いろ
☆ 冬椿
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平穏な日常の中の
平穏な心に宿るもの
# 幸せとは
今年も
あのひとからの賀状は
届きませんでした
わたしも出さないから
おあいこなのだけれど
今年もよろしく
そんな言葉を
何年も
あたりまえのように
受け取っていたのに…
心の隅に
ちくりとささる
元日のポスト
☆ 年賀状
この掌に 頂く
365粒の
真白き玉
毎日
一粒
心込めて
磨き
輝かせ
悔いる事なく
惜しむ事なく
夜の空に
返したい
たとえ
月が
雲に隠れても
その一粒 一粒が
煌めく星となり
明日への道標に
なるように
# 今年の抱負